品質測定ワークショップ

ISO9001と10012及び5Sを利用して測定力をシステム的に発揮する方法

適正計量管理事業所の効果の測定方法

2008-08-10 09:54:08 | 加工不良
                         体重計の保護カバー(2008/07/08)

中国の2つのホテルで体重計の保護カバーを見たことがある。体重計の価値観を高めることに効果があると思う。

適正計量管理事業所制度の前身は、計量器使用事業所であって1951年(昭和26年)制定されたものであり、計量法が新計量法と呼ばれるほどに大きく変わったときに計量器使用事業所制度が適正計量管理事業所と改称された。

昭和26年当時は、戦後の産業を復興させている最中であるから計量器使用事業所制度は計量を利用して科学的、合理的に生産をする方法として大きな成果を上げた。

およそ30年間は、この制度は効果的であったと思えるが、その後の研究が産業界の要望からずれたか、あるいは、産業界の要望に応える研究を怠ったか、あるいは、その他の要因で産業界から注目されない制度になっている。

ISO9001が普及したときに、ISOがあるからなくした方がよいという声もあったが、ISO9001もピークを過ぎて減少傾向であるから、適管不要論は聞こえなくなった。

2003年にISO10012が制定されて、ISO10012を導入しれはどうかと提案すると、多くの計量管理の専門家からそれは何ですか、どこでやっているとかいう質問が多く出てISO10012を口にするのが嫌になった。

2007年になって、グローバル化計量管理の委員会でISO10012と適管制度の共通点が明確になってきて、ISO10012の普及方法が研究されつつある。

ここで、適管(ISO10012)を運用した場合の効果を測定する方法を考えたいと思って、何かヒントはないかと思って品質管理協会の実験計画法入門講習会(4日間コース)を受講した。

中国の工場で実験の準備をしていることを計量士会で雑談の中で話したら、日本の現場力が低下しているのでそれは困るという話があった。

現在、計量管理の団体の活動が低下傾向にあるのは、事業所が計量管理に理解を示さないことが原因で団体職員の意欲が低くなっていることが大きいと思える。

適管の効果を測定して、そのデータで適管の効果をPRできないか。

計量管理ビジネス:新計量士
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