品質測定ワークショップ

ISO9001と10012及び5Sを利用して測定力をシステム的に発揮する方法

品質計量マネジメントシステム-9

2006-11-17 08:05:03 | 測定、5S
                 ピントがうまく合わないバラのつぼみ

計量器台帳
計量管理で苦労してきたことに計量器台帳と検査台帳がある。これは易しいようで大変難しい。難しい理由の一つに、計量管理の目的がはっきりしないことがある。中国で品質計量マネジメントシステムを構築するために再度台帳について検討する。

計量管理の目的
・計量器の数量の管理(種類、数量)
・精度の管理
・保管の管理(数量、在庫、使用場所、修理依頼先)
・調達の管理(購入先、納期、金額)
・資産の管理(税務)
・用途の管理(使用目的)

計量器台帳の様式
計量管理の目的のための情報を記録して、目的別に資料を取り出すためには、台帳の様式に必要な情報の入力ができるようにする。

台帳からのアウトプット
管理の目的から、アウトプットする項目が決まるので、アウトプットする項目が決まればインプット項目も決められる。

台帳へのデータの入力
上記の目的をすべて満たすために必要な入力の項目数は、100項目を超えるであろう。そうなると、アウトプットする項目を決める手順が必要にある。

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品質計量マネジメントシステム-8

2006-11-16 07:50:55 | 測定、5S

                        ピンゲージの5sの写真

4.1 実施項目
1)台帳の作成手順
a)管理する工程のQC工程表から、計量器を拾い上げる。
b)台帳の記入項目
・管理番号(管理番号の付けた方は、別にルールを決める)
・名称
・能力
・形式(分類表を別に決める)
・計量目的(分類表を別に決める)
・計量方法(ワンポイントによる)
・校正の有無
・校正履歴
・備考

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品質計量マネジメントシステム-7

2006-11-15 08:18:43 | 測定、5S
                     測定器の5sの一例

QMM(品質計量マネジメントシステム)の目的に対して、1年後のゴールはどういう状態であればよいか。
1.目的
2.適用範囲
3.計量目的(目的を達成させるために行う計量)
4.上記の計量項目を行う方法
5.行う方法の実施条件
6.行うための研修
7.実施状況の確認
8.実施方法の改善

1年後のゴール
1.目的:自社の状態に合わせたQMMを文書化し、組織の決定を得て、QMMを確立する。
2.適用範囲:製品、プロセスに合わせて具体的に適用範囲を文書化する
3.計量項目:適用範囲に合わせて計量項目一覧表を作成する
4.実施方法:現状の計量技術の最良の方法を決める(設計する)
5.実施条件:実施に必要な条件を明確にする
6.実施のための研修:計量を行う者に研修を実施する(簡単なことで済むであろう)
7.確認:1~6を確認する
8.改善:確認結果から改善の必要なことを改善する

次に、1~8を具体的に作成することにする。

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品質計量マネジメントシステム-6

2006-11-14 08:01:06 | 測定、5S
                このバラは40年も前に植えたものである。


品質計量管理のグローバル化対応

ISO9001が導入し始めたころに、ISO9001:1994の規格を調べてたら、4.11b)に・・・・すべての検査、測定・・・・という要求事項があり、この国際規格を実現するには、いったいどうするのか、ものすごい疑問があった。

しかし、ISO9001が普及してみると結果は、マニュアルとトレーサビリティの文書が出来た程度で現状と大きく変わることはなかった。

品質計量管理は、品質のためのシンプルな計量管理であるから、取引のためのに必要なことは含めないので、トレーサビリティも形式的な書類のみが沢山あるものではなくて、実用的な最小限度にしたい。

トレーサビリティは国際的な決めごとである。これをどのように利用するか。
考えてみよう。

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品質計量マネジメントシステム-5

2006-11-13 08:50:20 | 測定、5S
                          小さい花

QMM(品質計量マネジメントシステム)のプロセスアプローチ
最近はISO9001の考え方になっているが、30年前の計量管理の講習会で説明を受けてことを整理してみる。

図を書いて考えるのがわかりやすいが、取りあえず思いつくことを羅列する
1.インプットの計測
工程に入るモノ:材料、電力などのエネルギー
2.工程の状態の計測
材料関係(寸法・質量・密度・流量・温度・圧力など)、工程関係(制御温度・振動・騒音・湿度など)、製品関係(数量、形状など)
3.工程を調節する
温度、回転数、圧力、寸法、質量など
4.アウトプットの計測
製品関係(形状、寸法、きれいさ、色、質量、温度、数量、廃棄物など)

工程によるが、上記の計測を何か行っていると思える。行っている計測が工程設計のとうりに行えるように管理することを、QMM(品質計量マネジメントシステム)と呼ぶことにする。

工程設計とQMMとの関係は、別に検討する。

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品質計量マネジメントシステム-4

2006-11-12 09:14:21 | 測定、5S
               今年も隣家の菊の花がきれいに咲いた

品質計量管理
1.目的
自社の品質計量管理の目的を決める時の要素は次のように考える。
1)測定データの用途
 ・製品の合否判定
 ・工程の調整
 ・顧客への説明(検査成績書など)
 ・設備点検保全
 ・社員教育
 ・ISO等の証拠・証明

品質計量管理の目的は以上でほぼ出たと思う。

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品質計量マネジメントシステム-3

2006-11-11 19:09:49 | 測定、5S
            写真は、マシニングセンターで使用する測定機器である。

品質計量マネジメントシステムに必要なことは何であろうか。

1.目的
2.適用範囲
3.目的を達成させるために行う計量項目
4.上記の計量項目を行う方法
5.行う方法の実施条件
6.行うための研修
7.実施状況の確認
8.実施方法の改善
以上が考えられる。

まだ、必要なことがあるだろうが思いつかない。

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品質計量マネジメントシステム-2

2006-11-11 08:41:06 | 測定、5S
      写真は、品質管理に使用されているダイヤルゲージである。


写真のダイヤルゲージを管理するに当たって、主に必要なことは加工部品の寸法を測定し、品質の合否を確認し、製造設備の目盛りなどの工程を調節することである。

ダイヤルゲージを使用するに当たって、計量法の規制は受けない。ISO9001の認証を受けると、トレーサビリティを要求されることになるが、その方法は自社の品質管理の方法にゆだねられているので、品質計量管理を研究して行えば経済的なトレーサビリティは実現できる。

品質計量マネジメントシステムの研究は、グローバル化時代の有効な方法と考えられる。

計量管理ビジネス:品質計量士

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品質計量マネジメントシステム-1

2006-11-10 20:50:57 | 測定、5S
 写真は、火縄銃を作るためのノギスである。(2006/10/29 滋賀県:長浜城の展示品)



中国の計量管理を見て、品質と計量は一体で行うと効果的であると感じた。
品質計量という、品質に関係する計量を扱う名称にしたならば、システムがわかりやすくなると思う。

現在の日本の計量管理は、法規制とものつくりが混在しているので、計量管理をわかりにくくしていると思える。

では、品質計量マネジメントシステムのトレーサビリティはどうなるか、それは、経験的(実務的)に考えて指針を作成する。具体的な例として、製品規格が150mm±2を測定する直尺(巻き尺)等はトレーサビリティを証明する記録は必要ないであろう。

計量管理ビジネス:品質計量士

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2006年計量大会

2006-11-02 08:07:14 | 測定、5S
        
        写真は、2006/11/01の計量大会の模様である。

今年は、小学生から募集した「何でも計る」作品に関心が集まった。

特別講演は、最近の画像診断機器の解説があった。CT、MRIなどの診断を受けた経験を思い出しながら話を聴いた。

MRIを開発、生産するための計量の話があると、もっと良かったと思えた。

計量管理ビジネス:計量をわからせる計量士

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