今年はNHKのテレビで学習することにした。
まずは『資本論』からだ。
新進気鋭の経済思想家である斎藤幸平さんが講師を務め、タレントの伊集院光もツッコミを入れる感じで参加している。
パソコンに録画して、時間の都合がつく時に視聴するのだが、テキストが面白く内容もそれなりに豊かだ。
テキストだけ読んでいても学習にはなるが、25分間の番組をのんびり眺めながらさらに理解を深める…というか納得するのである。
とっても分かりやすい講座だ。
今日は、「100分de名著」マルクスの『資本論』第2回目。
「なぜ過労死はなくならないのか」というテーマ。
賃上げより労働時間短縮がポイント!
フィンランドの首相が提案しているのは、1日6時間労働で週休3日というもの
これは夢ではないだろう。
要は豊かな価値をどう考えるかという点である。
「労働」を過剰に売り込んで貨幣という「価値」を得ても、「資本」は増殖をやめずにモンスター化する。
社会的な「富」はどんどん減少していく危機に…。
私たちにはいったいどんな「富」が必要なのか?
過労死に行き着くような「労働」の提供では、私たちの求める豊かさ=「富」は得られない。
この「100分de名著」シリーズは、25分番組を4回に分けて放送する。
まずは『資本論』(カール・マルクス)から始まった。
気軽に学べる(学び直せる)のは、NHKのこのユニークな発想のおかげだ。
それにしても、『人新世の資本論』を書き著した斎藤幸平の経済思想には大いに注目したいものだ。
今日の番組では、「労働日(時間)の短縮」を賃金アップより重視していたが、このあたりの発想が日本の左翼に欠けているような感じがするが、どうだろうか…。
-S.S-