郷土教育全国協議会(郷土全協)

“土着の思想と行動を!”をキャッチフレーズにした「郷土教育」の今を伝えます。

オリ・パラ マスコット投票

2018年04月07日 | 日記
郷土教育3月号に、都内の小学校に勤務する教員の「オリ・パラ教育の強制はマスコット投票だけではない」という報告、「元オリ・パラの選手の話や海外から来た人の講演を聞かされる。

全クラス、マスコット投票は済んだのに、また違うマスコット投票のポスターが校内にはられる。

オリ・パラはなんでこんなに優遇されるのか。
子どもたちに学んでほしい、考えてもらいたいことは世の中にいっぱいあるのに」という現役教員の悲鳴。


続いて郷土教育4月号で、元教員からの「『もういい加減にしてよ』という教員たちの疲れた顔が浮かぶ」という感想がのっている。

「『ちょっとの協力じゃないか』と世間の人はいうかもしれないけど、そのちょっとが次々やって来て振りまわされる。教職員組合は力を失い、上からの教委、校長のムリを押し返えせなくなった。その上、恐るべきことに、校長に現場教員の人事権は握られて、給与も異動も校長の掌の内、教員は逆らえない。官邸に人事権を握られた上級官僚が忖度するのと同じだ」
と述べている。


つけたして、元教員の私も言いたいです。

多分各学級で、教師なり、学級委員なり、日直なりが
「ア・イ・ウどれがいいですか?」
どうでもいいよという子もいるでしょうが、
「アがいいと思う人」「イがいいと思う人」「ウがいい・・・」
と挙手してもらって、
「一番数が多かったら、3年1組はイになりました」
と多数決で決めるのでしょう。

本来なら、それぞれいいと思う根拠を言って、話し合い、他の子の意見を聞きあい、気付かなかった意見に納得したりというのが、クラスで話し合う意味でしょう。

「民主主義とは少数意見を大事にすること」だと思って、教員をやってきましたが、どのマスコットがいいかは,好き嫌いの問題、フィーリングの問題、理由なんてないです。

アがいいと思っても、イがいいと思った子が多かったから、自分の意見は却下、我慢させられる。

なんか多数決の論理に従うことを教え込まれているようで、民主主義に反する、不愉快な後味の悪さを感じます。

-Ka.M-

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