よく分かる 住まいづくり・・(檀建築コンサルタント)

私達の考える住まいは、住まいづくりの原価を探り、無駄のない資金で、遊び心のある家を作る事。

リホ-ム

2009-10-17 18:09:36 | とりとめもなく

 日本の住まいづくりは今後立て替え思考から、リホ-ム思考に切り替えて行かなければならないだろう。
12年前和歌山で住まいづくりの現状をアンケ-ト調査したことがあり、回答者は600人で、その中で立て替え年数の平均値が16年との結果が出て驚いた事が思い出される。

その他、色んな意識が読み取る事が出来たのですが、とにかく、今までの日本は、高度成長の時代もあり、使い捨ての時代が続き、今尚その意識は変わっていないように思われる。

以前カナダにログハウスを買い付けに行ったことがあり、その時ホテルのテレビを観て驚いたのは、個人住宅の中古物件の販売広告が放映されていたのだった。

その当時の為替は、一ドル70円(カナダドル)で、販売価格を日本円で計算したが、1物件2500万円~3000万円で、
決して安くなかったが、需要はあると言う。

カナダは日本と違って使い捨ての文化は無く、住まいは自分の手で守る意識が強く、屋根を補修したり、部屋のペンキを塗り直したりメンテナンスは自らが行うのは当たり前で、メンテナンスの行き届いた住まいは、住み替える時に、その家がメンテナンスされていないと評価は落ちるとのことだった。

高く売るためにメンテナンスするのではなく、住まいを長持ちさせるための意識が高いのだろう。
我が国も、今後その意識を持たなければならず、古くなったら立て替えという考えは捨てなければ、経済的にも無駄を無くす上でも大事な事。

リホ-ム業者もここ数年で急激に増え、全くの素人がリホ-ムを請け負うケ-スもあり、予算的にもびっくりするような費用を平気で見積書に計上している。
今後、新築においても、リホ-ムにおいても、シビヤ-に金額を査定していかなければならない時代でもある。