よく分かる 住まいづくり・・(檀建築コンサルタント)

私達の考える住まいは、住まいづくりの原価を探り、無駄のない資金で、遊び心のある家を作る事。

予算

2009-10-18 09:33:31 | とりとめもなく

国の、来年度一般予算の概算要求がまとまった。
95兆円を越える莫大な予算、但しその中に借金返済分の22兆円が含まれている。

これは正に今までに国政の中で、高速道路を作り、ダムを造り、箱物を作り、一部には権力の誇示によって作られた無駄な公共事業もいっぱいあり、 その過去の付けが今私達への足かせとなりつつある。
過去にもっと国政において、慎重に無駄を無くす意識を持って政治に取り組んで国を治めたなら、ここまでは膨らんではいないだろうに。

95兆円はあくまで概算であり、言い値であり、この後、実行予算を組み上げた時、この95兆円が何処まで軽減されるかが、これから国会に求められる知恵であり工夫でもある。
今までの国政で、来年度国政予算概算要求と不足分国債発行何兆円とは毎年聞くことが出来、概算要求を知ることは出来たが、実際はその予算の実行予算によって「何兆円か余りました!」とは未だかつて聞いたことがない。

私達の建築業界の中には概算書は常に存在し、その概算を睨みながら建物を設計する段階で意識しながら図面を作り上げていく。
概算とはアバウトの予算であり、俗に言う”どんぶり勘定”と言っている。
どんぶり勘定の中には安全率が含まれており、20%程度の安全率は見込む。

実行予算とは、設計段階で徹底して無駄を省き、予期できなかった情報の為に持っていた安全率20%の概算費も不要にする。
一つ一つの予算項目を精査し、建築主が積み上げてきた予算を出来る限り有効に使い、無駄を無くす事が、委託された私達の使命だと思い仕事に臨む。

国政も同じ意識を持って、税金の使い方を真剣に考えて頂きたいものだ!
選ばれし者として決して”おごる”事無く、国民の代弁者とし、国民の意思を国政にに生かして頂きたいものだ。