よく分かる 住まいづくり・・(檀建築コンサルタント)

私達の考える住まいは、住まいづくりの原価を探り、無駄のない資金で、遊び心のある家を作る事。

一年目の訪問

2009-10-26 20:10:41 | とりとめもなく

雑誌の取材も兼ねて、約一年経った家を訪問した。
去年の今頃はS様ご家族が、わくわくしながら入居を待ち望んでいた。
玄関アプロ-チを家族が参加しみんなで石を敷き、コンクリ-トを打ち、一日で仕上げ、家族の手形も残した。
お子様二人は、その時よりずいぶん大きくなっていた。

冬も夏も住み心地は良いとのことで、冬の朝7時の無暖房の内外の温度差は14度の差で、朝起きても暖房はすぐには使わなくて済み、夏の冷房を考え、大きな吹き抜けLDKの茶の間に予備のク-ラ-を設置したが、使わなくてもメイン一機で十分だったそうだ。

外壁を通気工法とし、内壁側に現場吹き発砲断熱材70㎜屋根には90㎜を吹き付け断熱効率をあげた事が結果として出ていた。
この性能と、自然素材を使って出来たこの家の坪単価は、消費税を含めても42万程度で仕上がっている。
消費税を抜くと、坪単価40万円以下となる。

この金額は安いのではなく、当たり前の金額であり、経費の無駄や、建築の無駄を省いた結果とも言える。

S邸デジブック 写真集

http://hiroba.digibook.net/d/8d54c9d3b1599c19aa50f7f55b22708f/


創る側の優しさ

2009-10-26 09:02:18 | とりとめもなく

不景気とはいえ、70坪のログハウスとDKのリホ-ムの現場と、来年2月着工の物件が動いている。
しかし、現状の景気は?・・と言えば事務所設立以来初めての不景気と言える。
国は即効性のある景気対策の手を打たなければ,
ますます景気は悪化し失業率も6%を越えるだろう。
住宅建設が動けば、多くの職種が動き、景気は反映される、景気対策として過去国が進めてきたダムや高速道路なぞとは違い、幅広い職種に影響し、鉄鋼、アルミ、ガラス、家具、家電、・・と個人の購買範囲は広がる。

国費を抑える事も大事な事なのだろうが、守る事に執着すると、帰って景気はますます悪くなる場合があり、
景気が悪化すれば税収が減り、せっかく無駄を無くした予算をも上回る減収になれば、いたちごっことなり、ますます守りに徹しなければならなくなる。
今までの政治家や官僚は、国民を真ん中に置いて国政を考えて来なかったのだろう!
政治家や官僚自らを真ん中に置いて己の欲求を満たして来た結果、今の日本がある。

我々建築家と言われる中においても、同じ事が言えるのかも知れない、国造りも、物づくりも考えかたは同じで、 住む人を真ん中に置いて考えなければならない。
自分のプライドや、欲望を満たす為に物を造るのではなく、使う人の為にどうしたら喜んで使ってもらえるか、住んでもらえるかを中心に考えれば、もっと良い国や、もっと良い住まいが出来る筈。