よく分かる 住まいづくり・・(檀建築コンサルタント)

私達の考える住まいは、住まいづくりの原価を探り、無駄のない資金で、遊び心のある家を作る事。

職人

2010-08-09 07:53:10 | K邸リホ-ム

 

 建物の良し悪しは、最終的には職人の技量によって大きく変わり、職人気質を持っている人が少なくなった事も時代の変化から見えてくる。
殆どの建材が工場で作られ、現場で塗装の必要のない物が多く、現場でペンキ職人が内部仕上げをしなければならない現場は激減した。

昔は、新建材はあったが、合板類が殆どで今日ほど多くはなく、その分だけ無垢材を製材し、大工が現場でカンナ掛けをし、取り付けられペンキ職人が砥の粉(とのこ)を塗り、ペ-パ-を掛け、仕上げを施した。

               

新建材は施工には簡単であり、殆ど職人を必要とせず、ホ-ムセンタ-で売っている一本700円程ののこぎりが一本あれば用が足りる商品さえある。
ドアも殆どがノックダウン方式が採用され、プラモデルのように組み立てれば出来上がる商品が多くなってきている。

既製品が全て悪いとは言えないにしても、全てが既製品で作られるのが我慢ならず、手っ取り早く既製品で納めてしまうか、或いは自然素材にこだわりながら創っていくのかは、設計者の意識によって変わってくる。