よく分かる 住まいづくり・・(檀建築コンサルタント)

私達の考える住まいは、住まいづくりの原価を探り、無駄のない資金で、遊び心のある家を作る事。

ファジ-と適当

2010-08-13 11:48:50 | とりとめもなく

以前にもこのブログで紹介させて頂いたのですが、当社がカナダにログハウスを発注する際お世話になるタムリン社に岩田と言う日本人が勤務している。
何年か前に、ご家族で移住し、今はカナダ国籍を取得している。

彼曰く、日本の生活環境と大きな違いは、個人の意思をはっきり主張し
”なんとなく”と言う返事は返ってこないと言う。
良い物は良いと言い、悪い物は悪いとはっきり言って貰えるところが、ビジネスの上でも、私生活においても気を揉む必要もなく、はっきりしていて楽だと言っていた。

全てにおいてカナダが優れているのでは無いだろうし、カナダには無い日本の良さは確かにあるに違いない。
私も仕事の為、カナダには2回行ったことはあるが、治安もよく、街には日本の飲食店が多く見かけられ、ホ~ムステイも多いいのだろうか、日本人と中国人が多く、バンク-バ-で道に迷った折、前から歩いてきた人に声を掛けたら、日本人で親切にも、ホテルの前まで送って頂き、助かった事もあった。

カナダに行って驚かされた事は、日本の2~3倍はあるホ-ムセンタ-に、
殆ど全ての建築資材が売られており、日本の三分の一の単価で値札が付けられている。
カナダには日本のような定価表示は無く、定価の30%オフと言ったような販売も無く、店頭価格で表示されている。
つまり、原価にその店の経費を乗せて正直に販売しているのだろう。

日本のアルミサッシのように、定価10万円の商品が工務店に納品する価格は35000円で定価の65%オフで、施工業者は50%オフで販売すると言ったような事が、全ての商品販売の中で、根拠のない定価を基準に一般ユ-ザ-は惑わされ、納得させられ、高い商品を買っている事すら気が付かないでいる。

一般ユ-ザ-と施工業者の交渉は、現実的には交渉とは言えず、
定価の裏を見極めることすら出来ないため、交渉と言うより、値引きをお願いするに留まり、業者もそこはお見通しで、積算時に、値引きしろを上乗せし、工事費を出してくる。
100万円の値引きしろを見込み、50万円で決着が付けば、工務店はご満悦となる。