建設費の積算は算出する人の建築知識によって金額は変わってくる。
経験を積めば大体この建物でどの程度の費用がかかるか分かり、積算が終わり集計して予想より遥かに高くでれば、見直し調整をし、何処に金額が食われているのか見直し、修正を加える。
しかし、経験の薄い担当者が積算を行えば、当然不安から安全側の積算となり、数量も或いは金額も自信のなさをカバーしようとする為、高くなってしまう。
一般ユーザーではその内情は見抜けず、出てきた予算がどの程度の信憑性があるか分かるはずもない。
当社は中立的な立場で予算を見る、コンサルティングを始めて15年
多くのユーザーに出逢い、いろいろな会社の積算書を査定してきたが
その積算所の中身はそれぞれ違い、中身を見る事無く施工業者に突き帰したのが一社あり、頭金額だけをみて、中身を観ずにOKを出したのが一社あった。
これは、真逆の結果であり、どちらも最初で最後の経験かもしれない。
突き帰した見積書の業者は、初めての施工業者で、こちらの予想金額2400万円と思っていたが、出してきた見積もり金額は3800万円で、あまりにもかけ離れすぎており、あまりにも無神経な金額で、一般ユーザーに直接出すのならまだしも、プロを相手に出す見積もり金額ではないと伝え、お持ち帰り願った。
後者は、50坪程度の居宅で、予想金額が2200万円で、見積もり金額が2000万円だった為、明細を見ず、OKを出し、最終的に金額調整の必要は認められなかった。