
子供用衣料品メーカーとして知られる、キムラタンの黒歴史(営業的に)として一部で有名な単三、単四形充電池用の急速充電器です。
一部で有名というのは、ミニッツレーサーや、ミニ4駆などの遊びや競技において、いまだに愛用者もいる充電器であるからです。
市販の乾電池形充電池は、その蓄電容量と、自己放電の少なさから、ニッケル水素型が大半ですが、上記のトイレーサーに対しては、満充電後の瞬間的な放電量の多さから、ニッカド型が使われる事が多く、そのニッカド型に対して、最終の補充電に適した特性を持っているからです。
私がこの充電器を使っているのは、もともとの謳い文句である、充放電サイクルが伸びるということもあるのですが、他の高性能充電器で、不良、としてはねられる劣化した電池でも、それなりに充電してくれる懐の深さ故です。他に、この充電器では充電池の温度がほとんど熱くならないのも特徴です。パナソニックのニッケル水素用充電器などでは、充電終了直前に、手で触ると、熱っ、と感じるくらいになり、それ自体は、充電時の正当な化学反応の証左であり、おかしいことではなく、充分に安全性を見込んだ設計なのですが、この充電器は瞬間的に類を見ない大電流(4A以上)を流しながら、間欠的に充電することで、電池内の蓄電物質を活性化しながら、満充電のピークを検出する設計です。
小さな欠点は、その電池の最大容量に僅か(数%)足りない状態で充電完了することですが、実際の使用においては、よほど高負荷を要求する機器でない限り問題ありません。
大きな欠点は、内部の冷却ファンがうるさいこと。左の新型では、さほどでもないのですが、右の旧型では、もともとうるさい(精度の良くない)ファンを使っている上に、その固定もすぐに剥がれる薄い両面テープで貼ってるだけなので、今回、固定し直して、ファンの軸に固体潤滑剤を吹き付けておきました。
もはや廃盤になってながく、先日はとあるトイショップでOEM品が5000円近くで売ってました。思わず大きく屈伸運動してしまいそうな深い衝撃をうけたその充電器はこちらです。

スクワットというパーツブランドがディープインパクトという商品名で発売してるようですが、前述のトイレーサー用としては、単4電池を単三型のスペーサーに入れて、この充電器で補充電し、”パンチをいれる”のがデフォなようです。