今年のアメリカの夏は過ぎ去り、秋色の濃い時期になりました。夏には至るところで夕暮れ時は、野外コンサートがありました。今年の私の最大のコンサートの思い出の一つは、あのサクソフォンプレヤーのケニー・Gです。繊細で思い出に残るメロディーを聞かせてくれました。ソングバードに代表されるメローな曲も多かったですが、ルイアームストロングの、ITS A WONDERFUL WORLDをアームストロングのイメージ映像をバックに聞かせてくれるなど、多彩な曲の一面も披露してくれました。”クラシック イン キーG"の中からも多く演奏してくれました。一番良かったのはほとんどの聴衆が立たないで聴いていたことです。最近の若い人に人気があったり妙に乗る演奏家は聴衆が立っての手拍子で後ろにいる人の邪魔をすることです。年寄りは立ってのコンサートは苦手です。座ってじっくりと楽しんで帰りたいのです。ケニー・G 、グッドでした。
3大テナーと称せられていた、テナー歌手の一人、イタリア人のパバロッティが死去しました。世界的に知られたテナー歌手ですから、弔問に訪れた人の数もイタリアの首相以下1万人と言われています。歌を聴いているとまさしく天性の声と声量が聴く人を圧倒します。今でも思い起こされるのはパリのエッフェル塔の下で行われた3大デナーのコンサートです。一人でも凄いのが3人寄っての合唱でした。あの時歌われたシャンソン”パリの空の下で”の合唱は、今でも私の耳に残っています。シャンソンをテナー歌手が歌ったのですから。それも3人の合唱でした。パバロッティの独唱では、”グラナダ”が個人的には思い出に残っています。もう彼の歌が聴かれないと思うと残念です。DVDやCDを沢山残していますので、それで楽しむしかありません。天国でも凄い歌を聞かせてくれるでしょう。
日本ではなかなか売っている所が少ない、ビーフジャーキーです。アメリカに来た日本人の多くがお土産に買って帰るものです。しかし、狂牛病に端を発した日米牛肉問題がビーフジャーキーの”天狗”を倒産に追い込んだようです。天狗印のビーフジャーキーは、日本の動植物検疫のスタンプも押されていて、アメリカのお土産でビーフジャ-キーを買うなら天狗印と言われていたくらいの定番商品だったのです。その会社が、日本の牛肉輸入規制で倒産です。見売り先も探していたようですが、長期に亘る輸入規制で結論に至ったようです。日本で買うジャーキーは何処と無くパンチに欠け、アメリカの本場のジャーキーを楽しんでもらうには、最高の商品だったのですが、残念です。再生を祈りたいものです。
9月になったとたんに何か涼しさが感じられる今日です。週末のネブラスカ出張から帰ると何かしら、オハイオが涼しく感じられます。緯度的にはどちらの州も同じくらいの緯度ですが、ネブラスカがより内陸と言う気のせいでしょうか?今日車であちこちを走ってみると、至るところでガレージセールやら、ヤードセールやらが開かれていました。アメリカ人にとってもう夏を終わり、夏の始末を9月の今日(たまたま土曜日)にガレージセールで終わらせるのでしょうか?売っている人がいれば、それをまた買いに来る人もいますから、商売は成り立つのです。今日からカレッジフットボールのシーズンが始まり、州都コロンバスは朝から車が大渋滞でした。早、お店ではハロィーンの商品が並べられており、アメリカは一気に秋色が濃くなってきました。気が早いというのでしょうかねぇ!