斎藤秀俊の眼

科学技術分野と水難救助、あるいは社会全般に関する様々な事象を一個人の眼で吟味していきます。

ういてまて教室

2015年12月12日 09時00分56秒 | 水難・ういてまて
先日、仙台のある会社を訪問しました。大学の実務訓練で私の研究室の学生が4か月間お世話になっているので、ご挨拶と実務訓練の進行状況の確認をするためです。
社員の方が、「うちのこどもが学校でういてまて教室で浮いて救助を待つ訓練を受けました」と報告してくれました。宮城県では全県を挙げて、小学校を中心にういてまて教室の拡大に取り組んでいます。災害から身を守るために、誰かが守ってくれるのではなく、自分が自分で守ることがまず基本だという考え方をこうやって共有することが重要です。もちろん、自分で守り切るということではなく、救助がくるまで命をつなぐということなのです。

社員の方は長岡技術科学大学のご出身ですが、ご自分のお子さんから「今日、ういてまて教室があったよ、うまく浮けたよ」と話があって、「その技術はお父さんの大学のプールから世界に広まったんだよ」と会話が弾んだのかな?などと勝手に想像していました。命の会話がこうやってそれぞれの家庭で弾んでいることを期待しています。

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