斎藤秀俊の眼

科学技術分野と水難救助、あるいは社会全般に関する様々な事象を一個人の眼で吟味していきます。

東京海洋大学明治丸

2015年12月13日 06時34分46秒 | 学校.学会訪問記
東京海洋大学越中島キャンパスにある明治丸。
平成25年12月より、東京海洋大学と文化庁により大規模修復工事が行われ、平成27年3月に竣工しました。
今回は、改修後初めての訪問となりまして、昼と夜の姿を写真に収めました。
 

同船は、明治政府が英国ネピア造船所に燈台巡廻業務用に発注し、明治7年に竣工した鉄船です。単に燈台業務ばかりでなく、ロイヤルシップの役目も兼ねていました。明治天皇はじめ多くの高官が乗船し、わが国近代の重要な場面で活躍しました。

明治9年、明治天皇が東北・北海道巡幸の際、青森から乗船され函館を経由し7月20日に横浜に安着されました。この日を記念して昭和16年に「海の記念日」が制定され、平成8年に国民の祝日「海の日」となりました。わが国に現存する唯一隻の鉄船であり、鉄船時代の造船技術を今に伝える貴重な遺産として、昭和53年には、国の重要文化財に指定されました。

このように由緒正しい船を陸置している大学は、やはり由緒正しいと思います。

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