"Conditions for forming composite carbon nanotube-diamond like carbon material that retain the good properties of both materials" J. Appl. Phys. 118, 194306 (2015)
フィンランドのUniversity of HelsinkiとAalto Universityの共著論文。
カーボンナノチューブとダイヤモンドライクカーボン(DLC)のコンポジットを作る研究。
ナノチューブはシングルウオールで、高温触媒CVDで形成。一方DLCはカソーディックアークで形成。PVDによるDLCの合成だから、ナノチューブの上に形成可能といえばそれまでの話。
ナノチューブ上にDLCが堆積できるか分子動力学シミュレーションと実験で確認していて、高sp3-DLCが特定の状況の下でナノチューブ上で形成されるとしている。温度600K以上では形成しないし、高sp3を得るためにはナノチューブ側にも少し工夫が必要で、このあたりの最適化は必要だ。
ただ、高sp3-DLCのsp3比率の決定にXPSを使っているところに不満が残る。XPSによるsp3比率の決定方法は世界的に認められているわけではなく、やはりNEXAFSやNMRによるクロスチェックがなくてはならない。ただ、この論文の意図するところは、高sp3であるところが必至というわけでもないので、公表にこぎつけたというところか?
フィンランドのUniversity of HelsinkiとAalto Universityの共著論文。
カーボンナノチューブとダイヤモンドライクカーボン(DLC)のコンポジットを作る研究。
ナノチューブはシングルウオールで、高温触媒CVDで形成。一方DLCはカソーディックアークで形成。PVDによるDLCの合成だから、ナノチューブの上に形成可能といえばそれまでの話。
ナノチューブ上にDLCが堆積できるか分子動力学シミュレーションと実験で確認していて、高sp3-DLCが特定の状況の下でナノチューブ上で形成されるとしている。温度600K以上では形成しないし、高sp3を得るためにはナノチューブ側にも少し工夫が必要で、このあたりの最適化は必要だ。
ただ、高sp3-DLCのsp3比率の決定にXPSを使っているところに不満が残る。XPSによるsp3比率の決定方法は世界的に認められているわけではなく、やはりNEXAFSやNMRによるクロスチェックがなくてはならない。ただ、この論文の意図するところは、高sp3であるところが必至というわけでもないので、公表にこぎつけたというところか?