斎藤秀俊の眼

科学技術分野と水難救助、あるいは社会全般に関する様々な事象を一個人の眼で吟味していきます。

高専テクノフォーラム1日目2報

2010年08月18日 23時40分23秒 | 高専訪問記
情報交換会(最近は、懇親会のことをこう呼ぶそうです。)にて数名の高専校長先生とお話しました。本日は、高専を卒業した校長先生とお話しすることができました。副校長としてご活躍の先生にもお会いしています。全国の高専で高専教育を受けた方々が高専教育のリーダーとしてがんばっています。たいへんすばらしいことだと思います。

ちなみに、本日は、斎藤先生は高専の1期生ですか?と質問されました。たしかに東京高専を卒業していますが、1期生が入学したときに私は生まれているんです。高専が昭和37年に全国で12校誕生しています。それと同じ年にこの世に誕生しています。高専1期生と同じと年齢というのは、12高専と同じ年という意味ではただしいかもしれません。

本日、保安庁の回転翼機が墜落しました。高知にて「航空機事故は続くからいやですね」と話をしたばかりでした。亡くなられた保安官の皆様のご冥福をお祈りします。

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高専テクノフォーラム1日目

2010年08月18日 17時37分18秒 | 高専訪問記
チクラ。なんだと思いますか?知的クラスタモデル事業の略だそうです。高専テクノフォーラム会場にて、出口を見据えたプロジェクト(成功事例)の発表で聴いた言葉です。こういう略語がポンポンでているということは、このプロジェクトに強くかかわっている証拠です。いろいろな事業展開をやっていて、聞いていて楽しいです。

この講演のほかにポスター展示もやっています。ポスター展示では各地の高専の研究成果が展示してありました。いろいろな成果があった中で、これは面白いと思った内容については、名刺にコメントを裏書しておいてきました。参考にしていただければ幸いです。写真はコメント裏書した名刺をポスターに貼り付けた様子です。

講演中はポスター会場は閑散としていました。どこの発表会場でもあることで、ポスター会場に2-3時間くらい人を集める工夫があるといいですね。明日は少しそういう時間がとってあるようです。

わたしは、独立行政法人国立高等専門学校機構の監事(役員)も兼任しています。全国の高専の学生、教職員を応援する立場でもあります。静かに高専関係の集まりに潜入して、いろいろな活動状況を集めていますので、ぜひ高専関係者の方は、全力を尽くして学校をPRしてください。

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高専テクノフォーラム

2010年08月17日 22時22分33秒 | 高専訪問記
明日から全国高専テクノフォーラムが大分市で開催されます。そのため、私は本日から大分入りしています。全国高専テクノフォーラムは平成15年からやっていますが、私は今年で4回目の出席です。
 全国高専の産学官連携・地域貢献活動の中心的な教職員が一堂に会して意見を交換し、人的ネットワークの構築、産学官連携の一層の推進を目指しています。ひいては高専全体の活性化につなげていきます。
 長岡技術科学大学は、学生の約8割が高専からの編入学生で占められています。要するに高専で技術者教育を受けてきた学生たちが大学を作っているといっても過言でないくらいです。いまの高専生は次の本学学生になる可能性が高いわけで、そのため、高専の今をきちんと吟味しなければなりません。

第8回全国高専テクノフォーラム
「高専の研究力・連携力―その展開とイノベーション―」

日時:平成22年8月18日(水)~19日(木)
会場:大分市コンパルホール(〒870-0021 大分県大分市府内町1丁目5番38号)
主催:独立行政法人国立高等専門学校機構
世話校:大分工業高等専門学校


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こんなこともやります

2010年08月16日 22時17分09秒 | 水難・ういてまて
救助資機材は最先端材料の塊だって、知っていましたか?災害現場で万にひとつの材料破壊があったら、たいへんなことになります。そして、軽くて、丈夫で、火や水に強くなければなりません。ものすごい過酷な世界で利用される材料からなる災害救助現場は、回転翼機による救助現場です。切れたというのも大問題ですが、ひっかかるというのも回転翼機にとっては大問題です。あちこちぶらぶら遊ぶような素材からなるロープでは、軽くて丈夫でもだめです。水中にすぐに沈んでしまうと、水中の障害物に引っかかる恐れが高くなります。災害現場は、日ごろ注意していることでも、一瞬の隙で陥ってしまいます。一瞬の隙があっても材料の持つ本来の特性を利用して、最悪の状態に陥らないようにすることが可能です。まさに材料が織りなす、システム安全の世界です。

写真は、本日の実験の風景です。



着衣泳のホームページ http://hts.nagaokaut.ac.jp/survival/surindex.htm

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駐機訓練

2010年08月15日 18時31分16秒 | 水難・ういてまて
本日から3日間、高知県にて水に浮く素材を水難救助に応用するための実験を行っています。要するに、人間のもつ持ち物は軽く作られていますので、そのようなものを持っていれば、水に沈まずにすみます。たとえば、運動靴、タオルや着替えの入ったリックなどが該当します。

今回は、ポリウレタンフォームの詰まった、高さ150mm横900mm縦1200mmの直方体が調査対象です。こういう素材は人を4人くらい浮かせる位の浮力を持ちます。しかしながら、大きな浮力体は、回転翼機(ヘリコプター)による救助の際に、回転翼から吹き降りる風(ダウンウォッシュ)により吹き飛ばされる恐れがあります。だから、水に浮けばなんでもよいということではなくて、救助の際には安全に要救助者を確保できるかどうかという視点も重要になります。

以上は、津波被害により浮力体につかまりながら海に流された人を想定しています。本学からは私のほかにI准教授も参加しています。先ほど、実験は無事に終了しました。上記の素材くらいの厚みがあると、、吹き飛ばされないことがわかりました。添付の写真は、その実験を実施する前に、駐機訓練といって、回転翼機に吊り上げ後に収容する手順を確認いているところです。もちろん、実験では回転翼機に被験者を機内収容します。

どんどんフィールドに出て、日ごろの研究成果を確認することが、いまの大学に求められています。そして、こういう刺激を受けて成長したいという学生をわれわれは迎えたいと希望しています。




着衣泳のホームページ http://hts.nagaokaut.ac.jp/survival/surindex.htm

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