斎藤秀俊の眼

科学技術分野と水難救助、あるいは社会全般に関する様々な事象を一個人の眼で吟味していきます。

学生食堂の筑前煮

2010年08月25日 06時31分58秒 | 長岡技術科学大学の広報
久々に大学の学生食堂で昼食をとりました。このところ出張続きでなかなか学生食堂で食べることができなかったのです。

昨日の献立の中に、筑前煮がありました。この食堂の筑前煮は私のおすすめメニューのひとつです。和食のおかずとしてたいへん味付けがよくできています。さらに、中に入っているたけのこがとてもおいしい。このたけのこ、いつものことですが、繊維質がたいへん細かくて、煮汁が内部にまでよく浸透していて、歯ごたえがよい。このたけのこ入りの筑前煮がでてきたときには、必ずこれを食べることにしています。

写真は筑前煮のお皿と、たけのこを示しています。写真だけでは味わえないのが、みなさん残念ですね。

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DLC標準化の報告

2010年08月24日 06時51分48秒 | 学校.学会訪問記
ダイヤモンドライクカーボン(DLC)という膜があります。たいへんすべりがよくて、硬くて、人体に対して無害である、画期的な材料です。すでに機械部品、生体内部品などに実用化されています。昨日は、兵庫県立大学高度産業科学技術研究所の神田一浩先生のご尽力により、DLC膜の国際標準についての報告を行う機会を得ました。80名くらいの方々が参加されていて、たいへん立派な会において報告することができました。

DLC膜は、夢を持たせる材料でありますが、夢が先行してしまって、使ってみてがっかりだったなどという話をよく聞きます。DLCはたいへん優れた性能を示すのですが、それは正しい使い方、あるいは正しい評価の仕方によって初めて実現できます。そもそもDLCに種類があるなどということすら、最近わかってきたことです。

いま、世界のDLC関係者がDLCをきちんととらえるための標準化の作業に着手しています。わが国でも神田先生をはじめとして、DLCの専門家が集まりその作業に取り組んでいます。DLCの産業応用はわが国が先行している分野です。そういった意味でも標準化をわが国先導で進めていく必要があります。

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回答がきました

2010年08月24日 06時41分40秒 | 高専訪問記
先日の高専テクノフォーラムで、松江高専のM先生の研究紹介ポスターにコメントを入れておきました。それに対して、メールでご回答をいただきました。ありがとうございました。

風車発電装置の風車に雷が落ちるのですが、これにより風車がとまり稼働率が低くなるという問題。冬場の日本海側は雷が多くて、ご苦労されていることと思います。M先生のご研究は、沿面放電を利用して、落ちた雷を受雷部へ導くというものでした。

開発・改良して、雷の時期を迎えて、の繰り返しだと思います。息の長い、しかも地元密着の研究ができるということも高専のよい持ち味ではないでしょうか。

M先生、これからも引き続きがんばってください。

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都城高専・鹿児島高専訪問

2010年08月20日 22時08分20秒 | 高専訪問記
大分の高専テクノフォーラムに参加したのですから、九州内の高専を回って、いろいろな打ち合わせを行いました。今日は都城高専と鹿児島高専を回りました。都城高専では國府俊則先生と共同研究をおこなっているため、少し時間をいただいて今後の研究内容などについて協議してきました。

國府俊則先生は、あいかわらず実験室で実験中でした。夏休みは実験の稼ぎ時とばかりに汗をかきながら格闘していました。学生は夏休みなのか、お邪魔した実験室にはいなかったようですが、そのあたりは、大学とは逆(先生が出張でいなくて学生が実験している)のように思いました。

今日は廃棄物を固化した材料が面白い特性をみせるというので、みせてもらいました。確かに面白い結果がでていました。その結果は私が勝手に公表するわけではないので、ここではお話するのを控えます。でもせっかくだから、実験中の様子を写真にうつしてきました。怪しげな泡がでているのがわかるでしょうか。


高専と共同研究する場合、その研究室の学生(高専生)が本学の当該研究室に配属になると、高専と大学の間を行ったりきたりして、実験を行う場合があります。こういう関係で進むと、学生はしょっちゅう実家に戻れますし、高専の先生は卒業生が時々手伝いに来てくれるのでいいようです。こういう関係をたくさん作れるといいですね。また、これを読んでいる高専生はぜひいま研究しているテーマと関係する技術科学大学の研究室を選ぶということも考えてください。

都城高専から、鹿児島高専にうつり、お邪魔しました。詳細はまたのちほど。

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高専テクノフォーラム2日目ーお褒めいただきました

2010年08月19日 10時32分18秒 | 高専訪問記
私、財団法人長岡技術科学大学技術開発教育研究振興会(財団といってます)の理事もしています。なんでも引き受けてしまいます。そんな中で、本日はたいへんうれしい発表がありました。いまほど講演を終わられた、熊本高専 中村裕一 先生がご講演の中で、平成8年に財団の助成によって、特許 き裂制御爆破工法(公告番号 特公平8-12040)を取得し、それが実用化にいたったというお話でした。私は会場のスクリーンの前で聞いていました。

先生のお仕事は「産学連携によるコンクリート杭頭の動的破砕処理技術の開発」で、五洋建設との共同のお仕事です。杭頭の処理をするのに人の作業がたいへんだった。これがこの技術で楽になった。というのが趣旨です。火薬を使って杭頭を破壊するというアイディアですが、うまく破壊する方法に工夫がありました。

長岡技術科学大学は、昭和の時代から財団を通じて、高専の先生方の特許出願を応援していました。ご講演の中で、「先見性があり、たいへんありがたかった」とお褒めをいただきました。財団理事として、とてもうれしく思いました。

先生のお仕事は実用化するばかりでなく、その後の「杭頭処理工法及び簡易装薬ホルダ」
(特許第4245614号にもつながり、建設現場で使用する許可までおとりになられたとのこと、すばらしい業績です。これからもご活躍ください。

画像は、まさに爆薬で杭頭を破壊した瞬間です。

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