〈二人が睦(むつ)まじくいるためには/愚かでいるほうがいい/
立派すぎないほうがいい/立派すぎることは/長持ちしないことだと気付いているほうがいい〉
吉野弘さんの詩は小石川善光寺の住職の張り紙で知った。
何気ないことばの中に生きる勇気が湧いてくる。
今日の朝日新聞の読書欄で紹介されていた。
詩歌集『二人が睦まじくいるためには』
その中の、「祝婚歌」の一節。
〈人間は、その不完全を許容しつつ/
愛しあふ事です〉
〈善悪のいづれか一方に/
その人を押し込めないことです〉
すごく生きずらい世の中です。
がんばろうとするほど泥沼に入り込みます。レンコンばたけです。
でも、がんばらないで生きてはいけません。
生き抜こうとする力をつけることです。その力とは、体力と知恵だと思います。
格好いいことを言っていても体力で負けては惨敗です。惨めです。勝つのです。
今日の写真は私の住んでいる三鷹市大沢の道端の花々です。ちっとも格好良くないが清楚です。誠実さがにじみ出ています。こんな街に住んでよかったな!