■オテサーネク■ ヤンにしては珍しくストーリーがわかりやすくて。いやぁ、赤ん坊の使い方がさりげなく凄いんですっつのョのっけから。水槽から網ですくう屋台だわ、新聞紙で包んで売ってるわ、スイカ切ったらぽつんと入ってるわ。オティークが初めて動き出したときも怖いけど奥さんの思い詰めた壊れぶりがもう……。とにかくまあ、不妊夫妻の妄想なのかほんとに実体化したのかと一瞬戸惑わせつつすんなり残酷民話との平行関係へ。てな具合に前半のサイコホラーが一気に正統モンスターホラーへ雪崩れ込んだ……かと思いきや準主役の小学生少女アルジュビェトカが次に勢いを増してくるんだなあ。あの子ったらなんとまあオティークのエサを両親含めてアパートの人たちの中から勝手にくじで決めちゃうんだからなぁ。自分の両親はのけとけよって、ふつう! てわけでヒロイン色塗り替わってのサイコホラー第2ラウンドときましたわい。ワタシ的には二人のファーストコンタクト、乳母車の中でアルジュビェトカの指にオティークの足指がからみつくところがベストシーン(指引っこ抜いたとたんにオティーク泣くし!)だったけど、あのボルテージが最後まで維持されちまうとはな。すげえや。いよいよ勇ましく決意して出動したお父ちゃんが結局殺せなくなっちゃってからはいよいよおとなの時間オシマイですよと。「クワで殺す」てとこにこだわりまくるところもなんとも子どもサイコ。家主のオバァチャンまでその方式に合わせるとはね。少女世界のサイキックパワーにアパートじゅう染まったかね。ってなにはともあれ、眉からデコの出っ張りが物凄いアルジュビェトカが思いっきし純コーカソイド風不細工で、彼女の迫力がこの映画の核というか、体型もたっぷりだし、ホラーク夫人の精神的か細さとのコントラスト(最初の階段で飴もらうところで閃いてたでしょ)がオティークの人間的かつ非人間的ななけなしのキャラを最大限引き立ててたよな。大名作!
■デモン・シード■ こういうのって一瞬ありそうでなかなか類例思いつかない珍作というか。いや、オーソドックスなテクノホラーっちゃホラーなんだけど、なにせコンピュータが人間の女に子ども生ませるっつーブットビ系超有機的モチーフときた日にゃ、ありそで実は分類不能というか、ロボット系ともちょいズレるし……。いや、オートマチックハウスのコンピュータがそりゃいい道具に武器に作ってたし、レーザー光線メチャ怖いうえあの多面体モンスターはなんなんだよって冷や汗ものだけどやっぱロボットにはほど遠いよな。てわけで傑作だと思います。食いもんぶん投げて反撃した奥さんに、レンズを拭けとか執拗に命令しているコンピューターむしろ可愛いよね。そうそうラストが命か、この映画の場合。子宮マシン(?)から流産寸前で危うく生まれてきた坊や、ひとめドヒャーッてなもんだけど、金属模様の殻がぽろぽろ剥がれた後には正常な人間の赤ちゃんがッ、と安心させたところで第一声、やっぱどっぷりマシーンなんだなあ、と。二段階どんでん返し気味のラストが奇妙な重層カタルシスつうか不完全燃焼系の混じった終わり方っぽくてよかったす。ほんとかなり珍しいオチ生み出してくれました。
■劇場版ULTRAMAN■ 破壊場面とか急上昇急降下飛行シーンとかいろいろ素晴らしかったけど、ウ~ン……。こんだけ本格的なCG使ってくれたんだから、オリジナルのウルトラマンに気ぃ使わなくてよかったのになあ。つまりウルトラマンの姿もっとデフォルメすべきだったのに。それとプロレススタイルの格闘シーンなんて採用しなくてよかったのに。リアルさ追求がCGの醍醐味なわけで、サービスのつもりでかああいう半端なことされてもちょっとなあ……。あと家族愛もいいけど鬱陶しくてさ。やたらカッコつけてる自衛隊サイドもね。全般音楽が型どおりの情緒押しつけてきてウザイし。まわりのトカゲだのネズミだのカラスだのそのつど大群で吸収して姿を変えてく〈ザ・ワン〉、いくつも顔付いてたりしてモンスター造形レベルかなり高いんだから、リアル度を活かす方向で突き進んでほしかったよ。で、最後はなんなの、宇宙人に心残りをひとつ話して、そいで? なんか死んでないみたいだけど、セスナ飛行終わって子ども下ろしたら死ぬって意味なの、それとも宇宙人のほうが犠牲になって命くれたの? まあどっちでもいいけどね、どうせわかんないんだからラスト、セスナじゃなくていっそのこともとの戦闘機に子ども乗せてるくらいのナンセンスでもよかったんだが。そしたら完全な臨死体験つうか夢になっちゃうんだろうけどね。あとそうそう、最も重要な星川航空だけど、由利子と一平を出してくんならどのみち短時間なんだからもっと存在感アピールできる俳優きちっと使ってよ。万城目も草刈正雄じゃなあ……、イメージ違うって以前にチト印象的なセリフ足りなくて背景匂わせそこねてましたよ。
■スピーシーズ3 禁断の種■ なんか、盛り上がりナシで終わっちゃったね。混合種がそこら辺にウヨウヨいるって設定が興ざめかな。対決も二人ともほぼ人間型にすぎないのでは迫力乏しいったらない。『2』ではもうちょいモンスターらしい2体がバッコンバッコンやってたように記憶してるんだが。ま、とりあえずダメ映画だな。ってことで。はあ~。
■デモン・シード■ こういうのって一瞬ありそうでなかなか類例思いつかない珍作というか。いや、オーソドックスなテクノホラーっちゃホラーなんだけど、なにせコンピュータが人間の女に子ども生ませるっつーブットビ系超有機的モチーフときた日にゃ、ありそで実は分類不能というか、ロボット系ともちょいズレるし……。いや、オートマチックハウスのコンピュータがそりゃいい道具に武器に作ってたし、レーザー光線メチャ怖いうえあの多面体モンスターはなんなんだよって冷や汗ものだけどやっぱロボットにはほど遠いよな。てわけで傑作だと思います。食いもんぶん投げて反撃した奥さんに、レンズを拭けとか執拗に命令しているコンピューターむしろ可愛いよね。そうそうラストが命か、この映画の場合。子宮マシン(?)から流産寸前で危うく生まれてきた坊や、ひとめドヒャーッてなもんだけど、金属模様の殻がぽろぽろ剥がれた後には正常な人間の赤ちゃんがッ、と安心させたところで第一声、やっぱどっぷりマシーンなんだなあ、と。二段階どんでん返し気味のラストが奇妙な重層カタルシスつうか不完全燃焼系の混じった終わり方っぽくてよかったす。ほんとかなり珍しいオチ生み出してくれました。
■劇場版ULTRAMAN■ 破壊場面とか急上昇急降下飛行シーンとかいろいろ素晴らしかったけど、ウ~ン……。こんだけ本格的なCG使ってくれたんだから、オリジナルのウルトラマンに気ぃ使わなくてよかったのになあ。つまりウルトラマンの姿もっとデフォルメすべきだったのに。それとプロレススタイルの格闘シーンなんて採用しなくてよかったのに。リアルさ追求がCGの醍醐味なわけで、サービスのつもりでかああいう半端なことされてもちょっとなあ……。あと家族愛もいいけど鬱陶しくてさ。やたらカッコつけてる自衛隊サイドもね。全般音楽が型どおりの情緒押しつけてきてウザイし。まわりのトカゲだのネズミだのカラスだのそのつど大群で吸収して姿を変えてく〈ザ・ワン〉、いくつも顔付いてたりしてモンスター造形レベルかなり高いんだから、リアル度を活かす方向で突き進んでほしかったよ。で、最後はなんなの、宇宙人に心残りをひとつ話して、そいで? なんか死んでないみたいだけど、セスナ飛行終わって子ども下ろしたら死ぬって意味なの、それとも宇宙人のほうが犠牲になって命くれたの? まあどっちでもいいけどね、どうせわかんないんだからラスト、セスナじゃなくていっそのこともとの戦闘機に子ども乗せてるくらいのナンセンスでもよかったんだが。そしたら完全な臨死体験つうか夢になっちゃうんだろうけどね。あとそうそう、最も重要な星川航空だけど、由利子と一平を出してくんならどのみち短時間なんだからもっと存在感アピールできる俳優きちっと使ってよ。万城目も草刈正雄じゃなあ……、イメージ違うって以前にチト印象的なセリフ足りなくて背景匂わせそこねてましたよ。
■スピーシーズ3 禁断の種■ なんか、盛り上がりナシで終わっちゃったね。混合種がそこら辺にウヨウヨいるって設定が興ざめかな。対決も二人ともほぼ人間型にすぎないのでは迫力乏しいったらない。『2』ではもうちょいモンスターらしい2体がバッコンバッコンやってたように記憶してるんだが。ま、とりあえずダメ映画だな。ってことで。はあ~。