■モンスター・イン・ザ・クローゼット 暗闇の悪魔■ いくら防御力抜群っつっても、動きはスローな等身大モンスターただ一匹の徘徊に「人類の危機……」式報道の連呼が笑える。それだけでオバカ系の模範たる条件を見事満たしました。世界中でクロゼット壊しまくる必要ないでしょうに。クロゼットに入れないでいると餓死(かな? なにかな?)しちゃうッなんざ前代未聞だわい。笑えるオバカ系ってほんといいなあ。地道に真面目なオバカ系つうか、いいねこれ。あの口から顔みたいのズボーって突き出して刺し殺すんだかなんだか、毎回獲物の殺し方がいまいち不明瞭だったのが残念だけど、マいいってことよ。モンスターのせわしい唸り声ものっけから笑えて、いやほんと、結構真面目にやってくれたわりには失笑させまくりの演出、あっぱれでしたよ。モンスターの造形もイケテたと思うよ。ただ何というか、パロディ効果的満載らしいとはいえ、「美男と野獣」的ストーリーはどうだったかな。やっぱ野郎はサマになんないっすよ、じっとモンスターに抱かれてるってのは。脚の一本も折っとくとかしてくれてればまあ、自然だったんですけどね。
■代官山ワンダーランドHORROR■ おーい……、オバカならオバカで、ちゃんと笑えるか呆れるかできるように作ってくれっつのに。だいたい定型すぎるセリフが演技者全員のド素人発声で届いてくる時点で溜息すら引っ込むのだが、まだそれ以前の問題としてだ、なぜにああも普通すぎる超平凡の女の子ばかり使ったの。いっそドブス揃えてくれればそれなりに見どころも生まれたものを。なんか最後にお乳吸われた通りすがりさんはナイスなブスっぽかったけど暗くてよく見えず。ま、これ以上コメントしても仕方ないですな。よくもDVD化されましたね系とはこのことです。せめてこんなひでーのあるんだぜーと大笑いできる代物だったらよかったんですが、そういうふうにすら使えません。女の死に顔をトカゲが這うアップ場面が含まれてるにもかかわらず私の心を動かさなかったと言えば、この作品の全体的なヒドサ低次元さがおわかりでしょう。あ、美点がひとつだけありましたわ。全長が45分と短いことです。はい。