三浦俊彦@goo@anthropicworld

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オトイアワセ:
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ロボット系5

2005-12-20 02:31:04 | モンスター映画
 ■惑星大怪獣ネガドン■ うひゃーやってくれたな面白いな、まっすぐ切り込んでくもんな怪獣魂に。宇宙生物対巨大ロボットとはな、たまんないすー。形だけの人間ドラマ、確信犯的アリバイがパロディっぽくてまた良し。けど、なぜに画面をわざと(だよね)チラチラ雪降らせたり、薄縦筋付けてみたり、昔のフィルム風にレトロ加工したかな? わかんないな、「昭和100年」の設定に合わせたってか? 昭和怪獣映画へのオマージュ気取ったこれも確信犯テクってか? そういう盤外技はいいから、せっかく超良質のフルCGなんだから、画質は落とさないでやってほしかったなあ。怪獣の動きも妙にことさら操演っぽくやってた感じだし、亡きムスメはじめ少ないキャラクターがすべて口パクが声とズレてたり、わざと(だよな)そうする価値はあったかのかと。何か気が散っちゃったよ。しかし、しかあし! ロボット・ミロクと宇宙怪獣はどちらも最高だぁ。こういうベタでアバウトな短期決着、素ッ晴らしいよ。エイリアン風ねとねと感あり、ドゴラ風捉え難さあり、もちろん金属のギュルギュル感あり、ビームあり、カックイー大爆発あり。すべて詰めてくれて、ううーむもったいないぞ、たったの25分とは。無駄がないのが当たり前のこういった短編じゃなくて、さあ次は長編に大期待だ。
 ■マジンガーZ■ 92話全部観るの大変だぞ。就寝前に歯を磨く間だけ細切れで観続けてるんだけど、なかなかブロッケン伯爵登場に辿り着かないな。あいつが出てきてからが俄然面白いんだがな。というのも、光子力研究所サイドよりも断然、ドクター・ヘルサイドのほうが魅力的だからですよ。ドクター・ヘル本人はつまんないけど、あしゅら男爵、ブロッケン伯爵らの参謀の異形度妖怪度が抜群で、毎回使い捨てされる機械獣なんぞよりよっぽど個性的。とくに、第1話から登場して長きにわたって唯一の司令官として君臨するあしゅら男爵の異形度が全編通じて(『グレートマジンガー』も含めて)最高レベルときた(よくもあんな半男半女縦割りモードフリークを考えついたものよ。声優も大変だろうに)。ブロッケン伯爵、ゴーゴン大公、ピグマン子爵と、あとになるにつれ異形度が下がってゆくのは致し方なしとして、前半長期にわたり仕切ったあしゅら男爵の職分が、新参のブロッケン伯爵によって侵害され両者いがみ合うの図が始まるやこのドラマ、急速に面白くなってくるわけよ。早くそこまで行きたいよ。参謀どうしの対立が邪悪対邪悪の妖しい要素を振りまいて、カブトコウジだのなんだのどうでもいいわけで。マジンガーZの操縦士がただ一人に限定って設定も強引だけど、そもそもほら、敵の機械獣は毎回たいてい一体で襲来するのに、こっちはマジンガーZとアフロダイAの二人がかりで戦う、って図がどーもサマにならんのだなあ。ふつう正義は圧倒的優勢の敵を倒してこそカッコいいんじゃないの? しかも毎度コウジ・サヤカ・シロー・ボスサイドでかわされる会話ちうか冗談ちうか、なにひとつ笑えるギャグにもなってないちうかタイミングセンスゼロというか、見るに堪えない掛け合いや無意味な友情シーンばかりで、ドクター・ヘルサイド戦術の呆れるほどのマズサには目をつぶるとしても今見ると会話的に質の低ーいアニメなんだなあ、当時はこんなんが標準だったのかなあ、俺も当時ぁ違和感なく観てたよなあと溜息ものなんだけど、だからこそ早く敵の参謀どうしの対立テーマに突入してほしいわけ。まあそこへゆくまでにあしゅら男爵独壇場をやや長すぎるほど展開しておくってのは全体的に見りゃ重層構造的に力溜めてるニクイ戦略ではあるけどね。いまんとこ、あしゅら男爵がジャパニウム強奪に失敗した回の次の回であしゅら男爵をビシビシひっぱたいてた鞭打役の大男と、ニセ弓博士を作ったせむし小男と、その二人しか出てきてないもんなあ、敵側の幹部っぽいのは(鞭打ち男は人格なしの単なる労働者っぽかったしな)。あとは鉄仮面ね。固有名詞のない、みんな一律の鉄仮面たち。コロニーのアリみたいな無個性ぶりがモンスター的にはなかなかナイスなんだけどね。みんな弱っちいのを除けば。しかしあの新物質の名が「ジャパニウム」はないと思うよ。ジャパンには一個しか代表的業績がないんですかと突っ込まれそうみたいな、そもそも国の威信を賭けて研究してるんわけじゃないんだから、科学者は。さーて早く参謀が複数揃っていがみ合い始めてくんないかなっと。