三浦俊彦@goo@anthropicworld

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ゾンビ・バンパイア・ミュータント系(人間型系)10

2006-08-06 02:47:17 | モンスター映画
■ドラキュリア■ やたら人間が吹っ飛んで首も吹っ飛ぶアクションは、単調ながら質より回数って感じの執拗さでこっちぁ根負け。そりゃ見ててだんだんじわじわと爽快になってきましたわ。じいさんも逆さに鏡へガッシャーンだもんな、思えば手加減ありませんや。ただなんつうのかな、バトルの始まり方がいつもいつも、背後からバンパイアが飛びついてきちゃ一旦突き飛ばしてくれると、そういうとこがどうもさ。相手に勝たせるために飛びついてるようなもんで。せっかくの不意打ちなんだから普通そこで即トドメでしょう。お遊戯やらないでくださいな。でもまあ、そんな作り物臭ぷんぷんのアクションにしては強引に受けてしまいました。というのもほら、真っ黒いヒルがいっぱい出てきたとこで、まぶたにきっちり食いついてくれたところで、いやそれ以前のあのトラップに盗賊二人串刺しになったとこで、私としちゃこの映画は基準クリアしたと思ってましたんで、すでに私ゃ機嫌よくなっていたというか、あとはオマケというか、あわよくばヒルが巨大化する系ニュルニュルモンスターが出てきてくれればな、とか期待しないでもなかったけど、さすがにそれは高望みだったか。オオカミとコウモリだけじゃ変身バリエーション物足りなかったが仕方ない、あの時間であのテンポできっちり精一杯詰め込んだ感じで、よかったんじゃないですかね。ヒロインもハリウッド的ケバイ系じゃなくて清楚な地味系美人で(ズボン姿がよかったです)、お色気は脇の女3人に任せたって感じのスタンスがよろしい。小ぢんまりうまくやってくれました。ただ、何かこの映画の売りらしい「ドラキュラの正体はユダである」っての、だからどうしたと。もしかしてラスト、キリストに見下ろされながら首吊り燃焼って、その正体あっての感動なんですか? そっち方面じゃ観てないんで、とにかく序盤できっちり満足させていただき残りはまあまあ逃げ切った、て感じの合格品でしたということで。
■ザ・シング■ 山の風景というか木々の色と雰囲気がなかなか良いので飽きずに見ちゃいましたけどね。しかし話は安易きわまりないですなあ。そもそも一人で銃も持たずに山降りてくか、あの危機のさなかに? オウムに見張りさせてどーすんのって感じだし、おざなりなラブシーン全く不要だったし、思いっきり傾いたはずの監視塔が昼間んなるとダメージの痕跡とどめちゃいないし、手軽な爪痕だけだし、肝心のモンスターがねえ……、前半ずっと姿見せなかったわりには後半あられもなく露出しすぎだし、人格的つうか知能ありすぎというかああもレザーフェイス色混入じゃ『ジーパーズ・クリーパーズ』パクリそこねた凡作の域を脱してないよなあ。あの山奥のムードなんだからもっとこう、原始本能的なモンスターにしといてよう。あとチンケな爆発一つで一件落着系はそろそろやめにして、モンスターの死体くらいちゃんと確認させてくださいね。
■バイオ・アマゾネス■ こうゆう地味なのはどうもねえ。普通のエロには興味ない私にとっちゃ見どころ乏しすぎの作品代表例でした。売りらしきそのエロにしたってえらく控えめだし。感染した巨乳美女があんだけ人殺してるわりにほとんど暴れもせず煮え切らなくて――ベソかきながらいつもグズグズしてるのは「ぅわーん、変身したくないよう……」のぶんヒロインの内的苦悩がにじみ出て深いとでも言いたげか? まさかなあ――、結局駐車場で警官に飛びかかったあの一度きりだものな、人間離れした敏捷さを一瞬でも感じさせたのは。ヒロインの微妙に下品な素顔からしてさぞド派手な変身遂げてくれるかと思いきや、とりたてて異形化するシーンなしかよと。期待の刺青はどうなったんだよってば。ろくに見えとらんじゃないかよってば。この映画のよかったところは、ま、英語が聴き取りやすかったことだけですかね。