■サウンド・オブ・サンダー■ こういう何度でもやり直しが効く系って、結局あれこれあったわりには夢落ち風に終わっちゃうんだよな。あんだけ出てきてくれたモンスターたちもみんな実在しなかったことに。恐竜以外はみんな。力抜けますね。えー、それで、私はなかなか楽しめました。CGがヘボいのを除けば(あのクワガタムシの大群はいくらなんでもひどかったねえ……浮きまくってるなんてもんじゃないよ……20年前のCGかと叫びたくなりますね)、やっぱモンスターの多彩さで十分うれしい。ヒヒトカゲたちったら腹を撃たにゃ絶対死なないってのおっかねえし。コウモリみたいな集団ぶら下がり睡眠の天井ったらギョッとしたし。あっちのモロコウモリ顔翼手竜のほうじゃなくてヒヒどもがあの睡眠担当とは、あえて外したところセンス良かったじゃないっすか(あの二者の戦いちょこっとでいいから見せてほしかったな)。しかしなんかねえ、あんだけ論理の破綻しまくったタイムパラドクスもので、時間の波みたいなへんてこな物象化もやってるナンセンス劇に突入モード、もはやホラーじゃないんだから、モンスターたちの襲撃をことごとく夜にする必要ないっつの。巨大ウツボも、吸血植物も、暗くてよく見えねっつんですよ、全く。CGの粗を隠そうとしたか? ともあれ、SFとしてじゃなくナンセンスとして観ましょモードにすぐ入ってけた私にとっちゃ、結構面白かったです、基準クリア以上です。五十年後という中途半端な未来風景も良かったし。カッコ悪い自動車なんか、ほんと流行りのデザインって過去から見るととんでもなくダセー場合が多いッすよ、って批評されてるみたいな気もして。クワガタムシシーンをなんとかしてくれれば第一線を張れたんじゃないかと。あそうだ、それにつけても女二人の喋り方がやたらと神経に障りまして。早口すぎて全然聴き取れなかったのが不愉快ってのもあるが、音波的物理的にどーにも不快な喋り方であった。んで、ラストのあの丸い赤い物件は何なのでしたっけ?
■デジタルモンスター ゼヴォリューション■ のっけからCG力はとてつもないレベルやな~と敬服したものの、それにしちゃなんかダメダメだな~、なんでだろとつらつら考えつつ観てゆくに、おもむろにわかってきたのが「声優が一人残らずドヘボ」ってこと。初心者演劇調の棒読みというか、なんとも平板この上ない。声さえしっかりしていれば、こんだけビジュアルやってくれて骨組みだけのストーリーで簡潔に、かなりいい線行ってたと思うよ。
■宇宙戦争 ウォー・オブ・ザ・ワールド■ おやおやと驚いちゃったぃ。なんてチープなの。スピルバーグのほうの基準で心構えしてたから最初でズッこけちゃったよ。軍隊が出てくるのはいいが何でみんな小銃ばっかしなの。戦車や戦闘機やミサイルの一つや二つ出してくれてもいいでしょうに。結構でっかいセット使ってんだし、あんな国道の派手に盛り上がった破損風景なんかに金かけないで機甲部隊出してほしかったっつのよ。あと男同士が身ぃ寄せ合う場面ばっかで暑苦しいってんです。定石通り男女ペアで逃げろとは言わんけど、やれやれ……。CGはとことん安っぽいし、とにかく怪物と人間の間合いというか、接近遭遇かと思ったら次の瞬間遠目だったり、距離感というかサイズというか、全然合ってねー。どーしょーもねー。ラストにしたって「ダディー!」ってあんた、子ども抱きついてくんなよいきなりよう。かくれんぼじゃないんだから、敵壊滅を確認するやいなや家族合流、って確率いくらだと思ってんだい。よかったのは怪物機械の造形だけかな、六本脚ときたしね。あとエイリアンがいかにもモンスターっぽかったのもスピルバーグよか上かな。他んとこは壊滅的な駄作。
■最後の戦い■ これって、そんなに「スタイリッシュ、スタイリッシュ」って褒め称えるほどのもんか? 俺はとてつもなくつまんないと思ったぞ。ナンセンス寄りには甘い採点する俺にして、この映画はどうもナーと。セリフが一つもないんですよ~ほれほれ芸術的、なんてふんぞりかえられてもな。映像もインパクトがない。せっかく虚構に遊ぼうってんだから、そいでまともなストーリーも無しで済ませようってんだから、もっともっと不条理度をアップしてよ。
■オゾンクライシス■ やたら説教臭いドラマだったな。どうもな、ほんっと何も残んないんだよね。オゾン層が破壊されるとぴかーっとウルトラ日光が降ってくるって描写が失笑ものだし。とはいえ映画だとそういう表現でしか勝負しようがなかったか。怪しげな雲のビジュアルは好きでしたけどね。なっとらんのは地上だな。暴動シーンはもっと派手にというか、広範囲に撮ってくれてこそのシーンでしょうし。環境破壊系の常として怪生物が出てくるとかしてくれるとまだ観れたんですが。もしかして出てきましたっけ? あそうだった、なんかムシがいっぱい出現したんだっけか。しかし実在のウジムシ系を集めてきてもこっちゃあ虫好きなんでナンも応えん。もうちょい超自然的な異変が欲しかったですのう……。
■デジタルモンスター ゼヴォリューション■ のっけからCG力はとてつもないレベルやな~と敬服したものの、それにしちゃなんかダメダメだな~、なんでだろとつらつら考えつつ観てゆくに、おもむろにわかってきたのが「声優が一人残らずドヘボ」ってこと。初心者演劇調の棒読みというか、なんとも平板この上ない。声さえしっかりしていれば、こんだけビジュアルやってくれて骨組みだけのストーリーで簡潔に、かなりいい線行ってたと思うよ。
■宇宙戦争 ウォー・オブ・ザ・ワールド■ おやおやと驚いちゃったぃ。なんてチープなの。スピルバーグのほうの基準で心構えしてたから最初でズッこけちゃったよ。軍隊が出てくるのはいいが何でみんな小銃ばっかしなの。戦車や戦闘機やミサイルの一つや二つ出してくれてもいいでしょうに。結構でっかいセット使ってんだし、あんな国道の派手に盛り上がった破損風景なんかに金かけないで機甲部隊出してほしかったっつのよ。あと男同士が身ぃ寄せ合う場面ばっかで暑苦しいってんです。定石通り男女ペアで逃げろとは言わんけど、やれやれ……。CGはとことん安っぽいし、とにかく怪物と人間の間合いというか、接近遭遇かと思ったら次の瞬間遠目だったり、距離感というかサイズというか、全然合ってねー。どーしょーもねー。ラストにしたって「ダディー!」ってあんた、子ども抱きついてくんなよいきなりよう。かくれんぼじゃないんだから、敵壊滅を確認するやいなや家族合流、って確率いくらだと思ってんだい。よかったのは怪物機械の造形だけかな、六本脚ときたしね。あとエイリアンがいかにもモンスターっぽかったのもスピルバーグよか上かな。他んとこは壊滅的な駄作。
■最後の戦い■ これって、そんなに「スタイリッシュ、スタイリッシュ」って褒め称えるほどのもんか? 俺はとてつもなくつまんないと思ったぞ。ナンセンス寄りには甘い採点する俺にして、この映画はどうもナーと。セリフが一つもないんですよ~ほれほれ芸術的、なんてふんぞりかえられてもな。映像もインパクトがない。せっかく虚構に遊ぼうってんだから、そいでまともなストーリーも無しで済ませようってんだから、もっともっと不条理度をアップしてよ。
■オゾンクライシス■ やたら説教臭いドラマだったな。どうもな、ほんっと何も残んないんだよね。オゾン層が破壊されるとぴかーっとウルトラ日光が降ってくるって描写が失笑ものだし。とはいえ映画だとそういう表現でしか勝負しようがなかったか。怪しげな雲のビジュアルは好きでしたけどね。なっとらんのは地上だな。暴動シーンはもっと派手にというか、広範囲に撮ってくれてこそのシーンでしょうし。環境破壊系の常として怪生物が出てくるとかしてくれるとまだ観れたんですが。もしかして出てきましたっけ? あそうだった、なんかムシがいっぱい出現したんだっけか。しかし実在のウジムシ系を集めてきてもこっちゃあ虫好きなんでナンも応えん。もうちょい超自然的な異変が欲しかったですのう……。