三浦俊彦@goo@anthropicworld

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オトイアワセ:
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哺乳類系4

2006-08-18 01:37:16 | モンスター映画
 ■キング・コング(2005)■ すげーや、ざっと数えただけでも10種類はクリーチャーが出てきたぞ。コング1種、恐竜3種、オオトカゲ1種、節足類3種以上、コウモリ1種、なんだかわけわかんないナマコエイリアン型1種。怪しげなデカトンボも新種っぽかったしな、あと洞窟からサッと出てきて一人さらってッたのは何モノだったかな? あんだけ出てきてくれれば私としちゃ文句あろうはずがない。ひたすら大喜び。ドエライ映画。とひたすら絶賛したいとこだけど不満点三つね。一つめはもちろん、コンタクト系色が強すぎるとこ。まあリメイクだしね、そこが売りだろうから仕方ないけど、なにもあそこまで交流しなくたって。途中までは――宙返りして見せたりお手玉して見せたりまでは微笑ましかったにせよ――ビルてっぺんに女がよじ登り始めるにいたっては「バカかおまえは」しか感想抱きようがねえもん。二つめ、アドベンチャーやりすぎだよ、てとこ。恐竜が団子になる追っかけッこはそりゃ痛快にして大迫力だったけど、何もひたすら人間も調子合わせて前へ前へ逃げる必要なんかないでしょう。とっととやり過ごすのが正解でしょ。惜しげもなく披露してくれた綱渡りや空中ブランコ型アクションにしても、スケールドデカでそこだけ見てりゃ大満足の域だけど、微調整が効き過ぎていてリアリティ激減なのが致命的。ファンタジーとして見れや、て言われそうだけど、あんだけ救いようもない野蛮人ぶりがすげーおっかなげだった原住民どもにスタッフが問答無用頭ブチ割られ串刺しされてて今さらファンタジーもないもんだと。男が最後わざわざ一人で登ってくのもしょーもねーナーと。兵士を足蹴にしないでつれてけよ、まったく役立たずの騎士さんは~。三つめはほれ、恐竜たちはどこいっちゃったのと。コングつれてくる暇あったら恐竜一種類ずつ持って帰ったほうが金儲けできるんでないかい。俺なら絶対コングよりトカゲかコオロギ見に行くな。いやとにかく、コングの動きも全体のビジュアルもヒロインの表情もA+だっただけに、三大欠点がつくづく惜しまれるよ。とはいえ、すべて差し引いても豪華クリーチャー総登場の豪華怪獣映画の極北として、これ、俺の中で最高ランク付近に位置することは間違いありません。飛行隊との決戦もコウモリ群とのバトルを反復してて「今度は勝てない……」的悲哀が満点だったしね。で、全クリーチャー中一等賞はやっぱ、どーしょーもない野蛮人丸出しの凶暴原住民たちだったかも。途中で消えちゃって寂しかったな。全シーン中トップは、やはり彼ら野蛮人のいけにえの儀式、空中ケーブルシーンだったかも。
 ■ケルベロス■ しつこく追っかけてくるケルベロス、ビビラされるけど、あれをずっと閉鎖空間でやってくれないことにはなあ。外に出ちゃうとマヌケに見えるのよ、神話上の格調高いクリーチャーであるだけにねえ。だいたい村にあんなに近くてモロ見上げられる古城なので、人跡未踏ってわけでもなし、今さら秘密が暴かれた的な展開は無理があるわけなので、とことんナンセンスにしてくれてもよかったくらいなのに。格闘中に剣をあっさり奪えたのもナンセンス風にやらんもんだから御都合色ばかり際立っちゃって。剣を投げてブッ刺してオシマイ、てのも簡単すぎるぞい。ろくな接近バトルも無しにあんな退場とわかってたらせめて、走るだけじゃなくてもっとジャンプとかいろいろしてほしかったよな、ケルベロスは。あとシッポがたしか蛇っぽかったんで、あのシッポもうちょい見せ場多めに活躍してくれてたらな。それと北朝鮮の将校さんってば、世界征服を狙うには手筈が杜撰すぎて、もうちょい粘ってくれや、ただでさえ人間サイドが単調だったんだから。
 ■バイオ・アマゾネス2■ 目が黄色く光ってるだけですか。ラストのねーさんの変身はただのお面ではないですか。これ以上とくに言うことなし。
 ■ザ・コング■ なんだよ、ジャケの絵からしてもっとデカイのが出てくるのかと思ったよ。小屋(だよな)に立て籠もったところ、どうしてああいう演出しかできないかね。窓から一人さらわれたのはいいよ、当たり前の展開だから。しかしあれをいきなりやらにゃダメってばよ。「ガオオーーっ」なんて、あらかじめ咆哮で予告しちゃダミだろっつのよ。ほんとわかってないなあ。あと窓からってのが普通すぎてショボいのよ。バリッと壁を破って腕が伸びてさらってくくらいにしないと。ペラペラの小屋であることくらい見えてるんだから当然でしょ。終盤に突如大勢出てきやがったのには笑っちまったぜ。数が増えるととたんに一匹一匹が弱くなるのね。銃弾一発できちんと絶命するようになってくれて。ま、定型だからしょうがないけど。もすこしなんとかならなかったのかなあ。