なぜ誤解されやすいのか。誤解の余地のないことばかり述べるからである。
■キング・コング(2005)■ すげーや、ざっと数えただけでも10種類はクリーチャーが出てきたぞ。コング1種、恐竜3種、オオトカゲ1種、節足類3種以上、コウモリ1種、なんだかわけわかんないナマコエイリアン型1種。怪しげなデカトンボも新種っぽかったしな、あと洞窟からサッと出てきて一人さらってッたのは何モノだったかな? あんだけ出てきてくれれば私としちゃ文句あろうはずがない。ひたすら大喜び。ドエライ映画。とひたすら絶賛したいとこだけど不満点三つね。一つめはもちろん、コンタクト系色が強すぎるとこ。まあリメイクだしね、そこが売りだろうから仕方ないけど、なにもあそこまで交流しなくたって。途中までは――宙返りして見せたりお手玉して見せたりまでは微笑ましかったにせよ――ビルてっぺんに女がよじ登り始めるにいたっては「バカかおまえは」しか感想抱きようがねえもん。二つめ、アドベンチャーやりすぎだよ、てとこ。恐竜が団子になる追っかけッこはそりゃ痛快にして大迫力だったけど、何もひたすら人間も調子合わせて前へ前へ逃げる必要なんかないでしょう。とっととやり過ごすのが正解でしょ。惜しげもなく披露してくれた綱渡りや空中ブランコ型アクションにしても、スケールドデカでそこだけ見てりゃ大満足の域だけど、微調整が効き過ぎていてリアリティ激減なのが致命的。ファンタジーとして見れや、て言われそうだけど、あんだけ救いようもない野蛮人ぶりがすげーおっかなげだった原住民どもにスタッフが問答無用頭ブチ割られ串刺しされてて今さらファンタジーもないもんだと。男が最後わざわざ一人で登ってくのもしょーもねーナーと。兵士を足蹴にしないでつれてけよ、まったく役立たずの騎士さんは~。三つめはほれ、恐竜たちはどこいっちゃったのと。コングつれてくる暇あったら恐竜一種類ずつ持って帰ったほうが金儲けできるんでないかい。俺なら絶対コングよりトカゲかコオロギ見に行くな。いやとにかく、コングの動きも全体のビジュアルもヒロインの表情もA+だっただけに、三大欠点がつくづく惜しまれるよ。とはいえ、すべて差し引いても豪華クリーチャー総登場の豪華怪獣映画の極北として、これ、俺の中で最高ランク付近に位置することは間違いありません。飛行隊との決戦もコウモリ群とのバトルを反復してて「今度は勝てない……」的悲哀が満点だったしね。で、全クリーチャー中一等賞はやっぱ、どーしょーもない野蛮人丸出しの凶暴原住民たちだったかも。途中で消えちゃって寂しかったな。全シーン中トップは、やはり彼ら野蛮人のいけにえの儀式、空中ケーブルシーンだったかも。
■ケルベロス■ しつこく追っかけてくるケルベロス、ビビラされるけど、あれをずっと閉鎖空間でやってくれないことにはなあ。外に出ちゃうとマヌケに見えるのよ、神話上の格調高いクリーチャーであるだけにねえ。だいたい村にあんなに近くてモロ見上げられる古城なので、人跡未踏ってわけでもなし、今さら秘密が暴かれた的な展開は無理があるわけなので、とことんナンセンスにしてくれてもよかったくらいなのに。格闘中に剣をあっさり奪えたのもナンセンス風にやらんもんだから御都合色ばかり際立っちゃって。剣を投げてブッ刺してオシマイ、てのも簡単すぎるぞい。ろくな接近バトルも無しにあんな退場とわかってたらせめて、走るだけじゃなくてもっとジャンプとかいろいろしてほしかったよな、ケルベロスは。あとシッポがたしか蛇っぽかったんで、あのシッポもうちょい見せ場多めに活躍してくれてたらな。それと北朝鮮の将校さんってば、世界征服を狙うには手筈が杜撰すぎて、もうちょい粘ってくれや、ただでさえ人間サイドが単調だったんだから。
■バイオ・アマゾネス2■ 目が黄色く光ってるだけですか。ラストのねーさんの変身はただのお面ではないですか。これ以上とくに言うことなし。
■ザ・コング■ なんだよ、ジャケの絵からしてもっとデカイのが出てくるのかと思ったよ。小屋(だよな)に立て籠もったところ、どうしてああいう演出しかできないかね。窓から一人さらわれたのはいいよ、当たり前の展開だから。しかしあれをいきなりやらにゃダメってばよ。「ガオオーーっ」なんて、あらかじめ咆哮で予告しちゃダミだろっつのよ。ほんとわかってないなあ。あと窓からってのが普通すぎてショボいのよ。バリッと壁を破って腕が伸びてさらってくくらいにしないと。ペラペラの小屋であることくらい見えてるんだから当然でしょ。終盤に突如大勢出てきやがったのには笑っちまったぜ。数が増えるととたんに一匹一匹が弱くなるのね。銃弾一発できちんと絶命するようになってくれて。ま、定型だからしょうがないけど。もすこしなんとかならなかったのかなあ。
■ケルベロス■ しつこく追っかけてくるケルベロス、ビビラされるけど、あれをずっと閉鎖空間でやってくれないことにはなあ。外に出ちゃうとマヌケに見えるのよ、神話上の格調高いクリーチャーであるだけにねえ。だいたい村にあんなに近くてモロ見上げられる古城なので、人跡未踏ってわけでもなし、今さら秘密が暴かれた的な展開は無理があるわけなので、とことんナンセンスにしてくれてもよかったくらいなのに。格闘中に剣をあっさり奪えたのもナンセンス風にやらんもんだから御都合色ばかり際立っちゃって。剣を投げてブッ刺してオシマイ、てのも簡単すぎるぞい。ろくな接近バトルも無しにあんな退場とわかってたらせめて、走るだけじゃなくてもっとジャンプとかいろいろしてほしかったよな、ケルベロスは。あとシッポがたしか蛇っぽかったんで、あのシッポもうちょい見せ場多めに活躍してくれてたらな。それと北朝鮮の将校さんってば、世界征服を狙うには手筈が杜撰すぎて、もうちょい粘ってくれや、ただでさえ人間サイドが単調だったんだから。
■バイオ・アマゾネス2■ 目が黄色く光ってるだけですか。ラストのねーさんの変身はただのお面ではないですか。これ以上とくに言うことなし。
■ザ・コング■ なんだよ、ジャケの絵からしてもっとデカイのが出てくるのかと思ったよ。小屋(だよな)に立て籠もったところ、どうしてああいう演出しかできないかね。窓から一人さらわれたのはいいよ、当たり前の展開だから。しかしあれをいきなりやらにゃダメってばよ。「ガオオーーっ」なんて、あらかじめ咆哮で予告しちゃダミだろっつのよ。ほんとわかってないなあ。あと窓からってのが普通すぎてショボいのよ。バリッと壁を破って腕が伸びてさらってくくらいにしないと。ペラペラの小屋であることくらい見えてるんだから当然でしょ。終盤に突如大勢出てきやがったのには笑っちまったぜ。数が増えるととたんに一匹一匹が弱くなるのね。銃弾一発できちんと絶命するようになってくれて。ま、定型だからしょうがないけど。もすこしなんとかならなかったのかなあ。
形而上学の中で最も人気のある分野は、反形而上学。
という認識が、最大の形而上学。
という認識が妥当かどうか問うのが、最高の形而上学。
という認識が、最大の形而上学。
という認識が妥当かどうか問うのが、最高の形而上学。
■キングスパイダーvsメガデストラクター■ ぷ、ぶはっ。ぶはははっ。なあんだそれならそうと最初から言ってくれよ系、てか。『キングスパイダー』(ムシ系4参照)の続編なんだけど。うううむ、そうだったのか……わかってしまいました、了解です。『キングスパイダー』のときは私呆れまくりでしたが、やっぱオバカ系に堂々分類されるべき映画だったんだ、とこれ観て認識を改めました次第で。前作と同じよのう。今回はロボットとクモが戦うって構図で、なーんかプラモデル丸出しのメガデストラクターとCGキングスパイダーがただノベッと密着しあってグイグイやってそれがバトルなんだと。押されて真後ろに代わり番こに倒れるそれの繰り返しかい。いや、街は派手に壊れますがね(前作のロスに続き今度はベガス)、なんつっても実写とCGとミニチュア模型が(あと一部ドキュメンタリーふうフィルム映像ね)ころころと交代で映されるもんだから(同じ場面設定でそれやってんですよ!)そうなんだ、これ、笑って観る映画だったんだ。やっと気づきました、ごめんなさい。キャラクターが別段あからさまなギャグやるわけじゃないんで、『キングスパイダー』んときは生真面目に観賞してついドン底採点しちゃったよ。でももう大丈夫。これオバカだってはっきりわかったから。ホテトル嬢襲撃場面とかもぉぉう笑わしてもらってマンゾクっす。
■肉喰怪獣キラーツリー■ 面白えっ。これ、面白いよ。続編みたいだけど、正編も観てみたいな。クリスマスツリーが人間を襲うのだけど、いったん正体を現わすと下半身は蜘蛛で上部に目が2つ付いてるという、まあ子どもの落書きですな、デザインは。しかしやけに長い蔓でからみついてきたり松葉を飛ばしたりと攻撃は多彩。ジャンプするし。どうやったら人間の足をもぎ取ったりできたんだろうと首をひねるほど死体のありさまも多様を極める。ま、人間サイドがしっかり真面目コメディやってくれてるのに合わせてツリーどもの(そ、大群ですよ大群!)走りときたら、わちゃわちゃコビト声発しながらなんでほんと微笑ましくなってきて。しっかし警察も軍隊も出動しない市民だけで終始対処、みんなしてスコップにナイフに集団騎馬戦ですかと。意味不明ならぬ意味薄のギャグが詰まってるんで――リフトの上で凍死してる二人とか塩素浴びてメクラが治っちゃう女とかそういえば目がピカってツリー光りしたおっさんは何なんだっけ――飽きませんよ、ほんと馬鹿映画の見本。じゃなかった手本。模範。ラストにほれ、ツリーたちの死骸の山から十倍大のラスボス(あの顔、ハニワですか、カエルですか?)がのわーっと立ち上がったあれ、樹液みたいなのも出したし、武器がまた増えて嬉しかったぞい。一方向だけから追っかけてきてスプレーされたら後ろの奴まで一瞬に積み重なって死んだまことにアバウトな死にざまも、あのラスボス擁立で報われましたわい。二組の男女が露出無しながらお色気含みの活躍してくれたものの、大人に比べ子どもがただ怪我しただけで見せ場なかったのは惜しかったすね。終わってみると意外と悪ふざけ無しのほどよいオバカ展開があー面白かったの巻でした。
■肉喰怪獣キラーツリー■ 面白えっ。これ、面白いよ。続編みたいだけど、正編も観てみたいな。クリスマスツリーが人間を襲うのだけど、いったん正体を現わすと下半身は蜘蛛で上部に目が2つ付いてるという、まあ子どもの落書きですな、デザインは。しかしやけに長い蔓でからみついてきたり松葉を飛ばしたりと攻撃は多彩。ジャンプするし。どうやったら人間の足をもぎ取ったりできたんだろうと首をひねるほど死体のありさまも多様を極める。ま、人間サイドがしっかり真面目コメディやってくれてるのに合わせてツリーどもの(そ、大群ですよ大群!)走りときたら、わちゃわちゃコビト声発しながらなんでほんと微笑ましくなってきて。しっかし警察も軍隊も出動しない市民だけで終始対処、みんなしてスコップにナイフに集団騎馬戦ですかと。意味不明ならぬ意味薄のギャグが詰まってるんで――リフトの上で凍死してる二人とか塩素浴びてメクラが治っちゃう女とかそういえば目がピカってツリー光りしたおっさんは何なんだっけ――飽きませんよ、ほんと馬鹿映画の見本。じゃなかった手本。模範。ラストにほれ、ツリーたちの死骸の山から十倍大のラスボス(あの顔、ハニワですか、カエルですか?)がのわーっと立ち上がったあれ、樹液みたいなのも出したし、武器がまた増えて嬉しかったぞい。一方向だけから追っかけてきてスプレーされたら後ろの奴まで一瞬に積み重なって死んだまことにアバウトな死にざまも、あのラスボス擁立で報われましたわい。二組の男女が露出無しながらお色気含みの活躍してくれたものの、大人に比べ子どもがただ怪我しただけで見せ場なかったのは惜しかったすね。終わってみると意外と悪ふざけ無しのほどよいオバカ展開があー面白かったの巻でした。