今日は終戦記念日。夏休みをとっている人も多いだろう。
終戦の詔書は1945年8月14日に発布されたが、国民に知らされたのは15日、正午からの玉音放送であるのは誰もが知っているだろう。終戦記念日とは、ネットで調べると、1982年4月、有識者懇談会の意見を受けて、戦争を知らない世代に戦争の経験と平和の意義を伝えるため、この日を「戦没者を追悼し平和を祈念する日」とすることが閣議決定された、とある。
政府主催の全国戦没者追悼式には一般の人が参加できなのだろうから、私は九段下の靖国神社に参拝に行ってみた。過去、この日に何回か来たことがあるが、あまりに混んでいるので、境内に入って、参拝のために参列している皆さんの状況を見て、帰っていたが、今はすでに定年退職して時間の余裕もあり、かつ、境内に入ってみると参列者の列もそれほど長くなく、カンカン照りでもなかったので、参拝することにした。
いろいろ議論のある靖国神社であるが、今日初めて参拝してみて驚いたのは、参列している人に若い人たちが多いことである。私はてっきり年配の人たちが多いと思っていたが、意外であり、また、うれしくなった。有識者会議の結論などをみれば、参拝してみようかと思うのも自然なことであろう。年配の方々は猛暑で参拝したくても見送っているのであろう。
以前の記憶だと、参列者の列はもっと長かった印象がある。これも年配の方々が参列を取りやめた影響か。参列者に対して警備の方々が、具合が悪くなった人は直ぐに申し出てください、と盛んにアナウンスしていた。現に具合が悪くなって倒れる若い女性もいたが手厚く看護されていた。また、参拝後は無料の麦茶のサービスがあった。日本は本当に良い国だ。
参列の最後尾についてから30分くらい経過し、本殿の先頭に立ち、お賽銭を入れ、二拝二拍手一拝の作法で拝礼し、会釈をしてから退出した。英霊に対しては「皆様のおかげで日本の平和が保たれ、有り難うございます、安らかにお眠りください」とお祈りした。参拝して厳かな気持ちになり、参拝して本当に良かったと感じた。
さて、今日、ある新聞は、「日中戦争以来の戦没者が310万人を数え、各都市が焦土と化した日本の敗戦時の情景はウクライナに通じる。だが、侵略者としての日本の姿は、むしろ今のロシアに重なる」と社説に書いた。今、ウクライナを侵略しているロシアと戦時中の日本が同じだという例えに呆れるし、なぜ「戦没者を追悼し平和を祈念する日」にこんな例えを持ち出して社説を書かなければ気が済まないのか。「過去の過ちから学ぶ真摯な姿勢も欠かせまい」とも書いているが、これはこの新聞社にも言える教訓であろう。
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