前回の続き
血清1.5AGは血糖値スパイクが起きているかが分かる
という反面で、糖質制限の効果をも反映する側面もあります
そもそも1.5AGとは何か
1.5AGは糖(ブドウ糖)にとてもよく似た構造をしているそうで、単糖類の一種
(簡単に覚えるためにわたしはエネルギーにはならないバージョンのブドウ糖と覚えました)
(単糖と言えど)エネルギーにはならないものの、でんぷんを多く含む食品のなかに含まれているそうです
糖尿病の人の1.5AGが血糖値の乱高下(食後高血糖)によって低値になる仕組みは”尿糖が高くなることに比例”する…
高血糖で糖が尿と一緒に排出される時に、構造の良く似た1.5AGも一緒に尿となって排出されてしまい、
結果、血中の1.5AGが低下する仕組みのようです
つまり、1.5AGが低くなる要因は、
尿糖が出るほどに食後高血糖が起きている
と言えるわけですが、
ここでもうひとつ
そもそも1.5AGを含む食品を食べていない
これならば、排出されるもなにも、もともとブドウ糖・1.5AG共に体内に少ないわけで、
当然血中1.5AGは低くなる
という仕組みです
ふだん、ふつうの病院にいって1.5AGを測ることなんてないとは思いますが…
この仕組みを知っていると1.5AG低値=血糖値スパイクとも言いきれないところがあるのです
やっかいなことは食後高血糖を始め血糖値の乱高下は自覚症状はほとんどありません
さらにやっかいなのはわたしのような低血糖持ちの人です
わたしのようにもともと低血糖持ちで、かつ糖質制限をしていると、
1.5AG低値が糖質制限によるものなのか、低血糖からの食後高血糖なのか…
非常に際どく分かりずらいのです…
空腹時血糖、HbA1cなどの数値が跳ね上がっている、明らかな糖尿の場合の1.5AG高値は分かりやすいですが、、
低血糖が潜んでいる人の場合はHbA1cは低く出てきてしまうことに加え、食後に血糖値が瞬間的にガクンと上がってスパイクを起こしている可能性もあります
いくら糖質制限をしているとは言え、1.5AG低値が糖質制限効果なのか?
はたまた自分の知らないうちに血糖値の乱高下や高血糖が起きているのではないか??
と、不安になるところです
わたしは正直低値すぎてビビッて不安になりました(笑)
糖質制限の効果か?
低血糖からの食後高血糖なのか?
どっちとも取れない見誤り兼ねない数値なので、
検査項目ひとつに捉われることなく自分の症状や体調も考慮する必要がありますね
(とは言え高血糖や軽い低血糖は自覚症状ないことがほとんどなので怖いのです…)
尿糖を調べるのも手っ取り早いですが、
そのほかに使える指標としては
・簡易セルフ血糖測定器などを使った食後の血糖変動のチェック
・GA値
・インスリン抵抗性の指標でもあるHOMA-RやHOMAーβ
・GA÷(HbA1c(NGSP)ー0.4)= 3:1
などなど、
色々複合的にチェックすると良いと思います
リブレセンサーチップを使う事でそんなには血糖値スパイクを起こしていないことは分かってはいても、
年がら年中腕にセンサーがついているわけでもないし、
リブレのセンサーで測定出来る間質液では実際の血糖との誤差があることも確かです
わたしの血糖値が乱高下していないとは決して言いきれないことからも、
血糖値の変動にわたし自身かなり敏感になってしまう理由がここにあります
そんなわけで長くなってしまいましたが、
糖質制限の効果を知りたい人や、
血糖値スパイクが起きていないか知りたい人
簡易血糖測定器などを使って食後の高血糖をチェックしたり、病院での血液検査の際にはHbA1cだけでなくGA値や1.5AGをプラスしてみたりすると自分の身体のことがより分かって楽しいと思います
(楽しいと感じるのはわたしだけかもしれませんが)
血糖値スパイク、食後高血糖は老化物質でもあるAGEを生む原因にもなるので
アンチエイジングのためにも血糖値の変動はかなりのキーポイントです
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