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『更級日記』の現代語訳(ポプラ社)をsaeko yamashitaさんの朗読(ユーチューブ)で完聴した。
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『源氏物語』の世界に憧れてロマンチックな夢をみている多感な少女が、成人して子供を産み、夫の出世や息子の成長を喜び、夫の死後は極楽往生を願う孤独な女性になっていく。そんな自分の生き様を控えめなタッチで淡々と描いている。
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『更級日記』の最初と最後の部分です:
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私はすでに文字をおぼえ、手習いをおわり、和歌の手ほどきなどをうけていた。
単調な日々のなかで、私の唯一の楽しみは、ときおり姉や継母から、さまざまな物語や光源氏のことなどを話してもらうことだった。なんて魅力的でロマンチックな物語世界。」
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思えば娘のころから、つまらない物語や歌にばかり没頭してきた私である。もっと早くから、真剣に神仏を信じていたら、このように、夢のようなはかない思いをしないですんだかもしれない。十数年前、初瀬寺へ最初にお参りした折、稲荷からくださる霊験あるしるしだといって、杉の小枝を投げられた夢を見たが、あのすぐあとに稲荷神社へ参詣していたら、いまのようになりはしなかったろうに。」
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ご訪問いただき、ありがとうございました。(ゆ~
作者の父 菅原孝標の最後の任地、信濃国の更科には「姨捨伝説」がある。
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