[東京 20日 ロイター] - 今週の外為市場は、20─21日の日銀決定会合が最大の関心事。総括検証の結果を踏まえ、追加緩和を決定するかが焦点となっている。市場の見方は割れており、緩和ならドルは104円方向に向かいそうだが、円売りの持続性には疑問も残る。
同時期に開かれる米連邦公開市場委員会(FOMC)では、利上げが見送られる公算が大きい。
予想レンジは、ドル/円が99.50─104.50円、ユーロ/ドルが1.100─1.1400ドル。
決定会合が近づく中で事前報道が飛び交い、市場からは、緩和の方向に「かなり煮詰まっている印象」(国内金融機関)との声が出ている。
「追加緩和したときのドルの発射台が102円近辺なら、104円付近までの上昇はありそう。ただ、事前に報道された内容とほぼ同じであれば、材料出尽くし感から円に買い戻しが入りそうだ」(外為アナリスト)との指摘もある。
一方、日銀は7月に上場投資信託(ETF)の買い入れ増額を決めたばかりで、急いで緩和する理由が見いだしづらいとの指摘もある。将来的な円高に備え少ないカードを温存するべきとの声もあり、9月は検証結果を示すにとどめ、実際のアクションは10月以降に見送るとみる向きもある。
追加緩和を見送った場合、ドルは一時的に100円割れとなる可能性もあるが、「今年に入ってから99円台では底堅い。介入警戒感から一気に下値を攻略できず、また持ち直すイメージ」(同)との声も出ている。
日銀会合後に結果が発表されるFOMCでは、利上げが見送られる公算が大きい。イエレン米連邦準備理事会(FRB)議長やフィッシャー副議長の発言でにわかに9月利上げの織り込みが進んだが、経済指標の内容がともなわなかった。ブレイナードFRB理事の講演での発言で、9月利上げ観測は大きく後退している。
日米金融政策イベントが同日に行われるだけに「21日だけでドルは3、4円は動く可能性がある。一週間のレンジのほとんどがこの日に費やされそうだ」(国内金融機関)とみられている。イベントでサプライズがあった場合は、21日だけでは消化できず、22日に余波が出てくることもあり得る。
以上、ロイター記事
>日銀会合後に結果が発表されるFOMCでは、利上げが見送られる公算が大きい。
利上げの見送りにより、円高が待っている。
それに対抗して追加緩和すれば104円まで円安にできるということですが、日銀だけでなく、政府による中小企業、地方にお金が回る政策を同時にやることが日本景気にとって重要です。
金融緩和するタイミングはチャンスであり、政策を絡めることをやってほしいです。