JLPGAツアー2022シーズン第12戦『ブリヂストンレディスオープン』(賞金総額1億円、優勝賞金1800万円)が5月19日、千葉県千葉市・袖ヶ浦カンツリークラブ袖ヶ浦コース(6713ヤード/パー72)で開幕した。林菜乃子が66をマークし、6アンダーで首位。1打差の5アンダー、2位へ西郷真央がつけ、4アンダーの稲見萌寧が3位と好スタートを切った。注目の渋野日向子は2オーバー、67位から巻き返しを狙う。
(天候:晴れ 気温:27.2℃ 風速:1.9m/s)
《グリーン=スティンプ:11 1/2フィート コンパクション:24mm》
まさに言霊。良き師をもつことは何物にも勝る。林菜乃子が66をマークし、6アンダーでホールアウトした。その表情は笑顔、笑顔-。スキップでもしたくなるような心境であることがわかった。
「トーナメントでプレーできる幸せを嚙み締める」。スタート前から誓っていた。また、17日は25歳の誕生日である。新たな気持ちで向かう1年は清々しい気持ちだったに違いない。
そんな気迫をボールへ込めた。2番、残り94ヤード第3打は50度でフルショット。ピン右2.5メートルへ運んだ。落ち着いてバーディーを決める。ナイスプレーの喜びが全身を包んだ。
「宮崎のアクサレディスから予選落ちが6戦続いた。もう、見るに見かねたのでしょう。(指導を受ける)芹澤信雄プロが2週前のワールドレディスへ駆けつけてくださった。キャディーをつとめていただき、コースの中でビビッている。ゴルフをしていない-など、いろいろなことを教えていただきました」という。
原因はスイング改造による自信喪失。どちらかといえば、精神面の不安がプレーへ直結していたのだ。「一発、ボールを曲げると自信がなくなる。それが悪い方向へ行く」と話した。要は負のスパイラルへ陥ったのだろう。しかし、心強い師のおかげで一変。ワールドレディス14位タイとまずまずの成績をおさめ、続く前週も驚異の粘りを発揮する。第2日、予選落ちのピンチへ直面したが、最終ホールで8メートルのパーセーブに成功した。
「2週前からフェードのスイング軌道を根本から見直した。結局、基本の基本が、試合が続くと、おろそかになっていたと思います。アドレスは当然ですけど、左脇にヘッドカバーをはさんでチェックすることなど、練習の最初に行うようにしたらスイングが崩れない」とも。
この日のロケットスタートは偶然ではない。必然の結果だった。ただし、「コースは風と天気で顔がガラッと変化する。いい貯金ができた程度の気持ち。あすも覚悟をもってプレーしたい。欲をかいたら大けがをします」と気を引き締める。それこそ、プロフェッショナルだ。
一方、5アンダーの西郷真央も2週連続予選落ちから、鮮やか大変身を遂げている。短いインターバルだったが、ジャンボ尾崎からテークバックなどスイングの乱れを指摘され、迷いが晴れた。「修正点が明確になったことが大きいです。(10番スタートの)前半、第1打が乱れたけど、ショートゲームでカバー。うまくパーセーブができた」と、好調時の粘りが出てきたことを強調。
後半に入ると、一気にスコアを伸ばした。ハイライトはパー5の2番、イーグル奪取。5Wを選択し、2オンに成功した。ピンから3メートルのパッティングも自信をもってカップイン。不安解消のサインだった。
「スイングばかりを意識してしまうと、結果がおろそかになります。だから、素振りでポイントを確認することを行った。もし、前週が予選落ちでなかったら、あのままダラダラいってしまったかも…。この2週(の不振)をいいきっかけにしたい」と落ち着いた口調で語る。悪いことの後には、良いことがやってくるものだ。
基本がしっかりできているからこその証が、急浮上につながる。左わきを締めろ。素振りをおろそかにしない。当たり前のことを忘れずに、良き師を得れば、すなわち王者への早道である。
貼り付け元 <https://www.lpga.or.jp/news/info/55915>
以上、日本女子プロゴルフ協会
林菜乃子の師匠は芹沢信雄、セゴドンの師匠はジャンボ尾崎です。
このトーナメントは4日間トーナメントであり、林菜乃子が最終日まで
首位をキープできる確率は少ないと私は思います。
最終日まで残ったら大したものです。
セゴドンの場合は、今回ジャンボの指導で初心に戻れたので
最後まで優勝争いすると思います。