【工芸品ショップ 泉亀(いずかめ)】の店主のブログ

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心学の精神。

2015-08-11 10:00:00 | 日記

心学という学問があるのをご存知でしょうか?


江戸時代からあるこの考え方は、大阪に住む人々にしだいに受け入れられていきました。



ちょっと調べてみると、心学とは、神道、仏教、儒学を基盤にした道徳学、倫理学のような意味が載っていました。


宗教となるとそれぞれ主張があるので、受け入れられにくいですが、学問、考え方として説かれたため広く浸透していったようです。


心学の基本的な考え方は、「商売が社会を安定させるという考え方」で、「すべての人は尊敬されるべきだ。正直・まじめ・つつましさ


を大切に。商売はみんなの役に立つ。」という教えだそうです。



それが大阪に住み商売を営む人々に合っていたと考えられます。


心学を説いたのは、石田梅岩という人で、その弟子が創立した「心学明誠塾」という私塾がかつて大阪にあったそうです。



「大阪の人々は、商売に熱心で、それに誇りさえ感じていて、コツコツと頑張る。」私は物心がついた時から、大阪で商売を営む人を


そういうふうに見て感じていました。


まるで、何かに引っ張られるように、「人を満足させよう、その喜びを自分事のように喜ぶ。」そんな大阪の商売人気質に好感を持って

いました。


それは、知らず知らずのうちに、「心学の精神」が大阪の人々の心に根付いていたからかもしれません。


「すべての人は尊敬されるべきだ。」という考え方にも好感が持てます。


最近は、「客は神様。だから絶対なのだ。」という考えで、お店などに来られてトラブルを起こされる方が多いと聴きます。


その度に、非常に残念に感じます。



たしかに、お客様に最高のおもてなしをするのが、お店の方のプロとしての責務だと思います。


ですが、お客様同様、お店の方も尊敬されるべきだというのが、心学の考え方の基盤として存在します。


そういう気持ちの余裕を持って、お互いの尊敬の念を抱きあうというのが、理想だと感じます。



まずは、「相手を嫌な気持ちにさせない。」そういう事を基盤に当店もショップ運営していければと感じています。



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