浜寺公園でのこども観察会の組み立て その2
浜寺公園でどういう自然観察会を開くべきか?
実は、当初は浜寺公園自然の会の活動は「こどもたちの自然とのふれあいの場をつくること」と考えていました。バッタの原っぱを設定して、あとは公園利用者が自由に使ってもらえればいいと考えていましたが、いきなりそれは無理だろうと考えなおし、プロモーションの意味で自然観察会を開催することにしました。それが、最初の考え方でした。おかげさまでいまは個人、学校含めいろいろな団体個人に利用いただいています。
しかし、観察会もやっているうちにバッタの原っぱ以外の自然や生き物も紹介したい、たとえば浜寺はもともと海水浴場で有名だったわけだから海の生き物も扱いたいと幅を広げ、自然観察会活動も会のひとつの柱になっていきました。
今やっているこども・親子対象観察会のうち、室内の行事をのぞいて定番になっているのは
「春のバッタの原っぱ観察会」、「大阪湾生き物一斉調査 (海の生き物観察)」、「ナイトサファリ(コウモリ、セミの羽化、ライトトラップ 夜の観察会)」、「バッタまつり」 です。
こうした観察会を実施する手法について、あまり凝った手法は使っていません。シンプルないわば生物関係の団体がやる観察会のイメージで(この説明で説明できているかな。)。必要に応じてクイズの手法などを加えますが、基本的には虫を捕まえて名前を説明するという感じです。以前、セミプロ的な手法をもっている指導者を招いて行事をやったことがありますが、終わった後スタッフの会議で出たのが「らしくないな。」という声、「地域のおじさんおばさんがやる観察会らしくないな」ということで、次の回から依頼するのはやめました。
しかし、実は自分としては名前を教えたり、知識を提供するのはあくまでも導入と思っています。時間があれば、そしてこどもたちが継続して参加することができれば、こどもたちの探求心を育てて、こどもたちが思うこと考えることに寄り添いながら、その行動を支援する、そういう観察会がやりたいと思っています。
しかし、ふたたび、しかしですが、「それが、浜寺公園自然の会のあるいは浜寺公園でやるべき観察会の姿」とも考えていないのです。最初にわれわれの活動の基本は「こどもたちと自然とのふれあいの場」」をつくることと考えているというお話をしました。できれば、いろいろな考え方の方がバッタの原っぱや浜寺公園でわれわれが開拓した資源を使って観察会を開催していただければいいなと思っています。
なんだかまとまっていませんね。今回はここまでします。