12月末、ようやく時間ができて鹿児島に小旅行してきました。桜島は市街側からフェリーで15分と思いのほか近く、常に噴煙を噴き上げ、日常的に灰が降っているようです。一般ゴミと同じように火山灰の収集が行われているようです。
今旅行中鹿児島は15℃と、大阪より3℃ほど暖かで、チョウ類もたくさん飛んでいました。種類はムラサキシジミなどでした。
桜島ではビジターセンターから溶岩なぎさ遊歩道を歩き大正時代の溶岩を見学しました。溶岩上にはマツの低木林が育ちつつありました。岩の上にはコケも見られ、遷移の初期相とはこんな感じなのかと思いました。日本の生態学教科書の遷移の項に必ず紹介される桜島溶岩上の植生比較ですが、時間があれば、昭和溶岩や江戸時代の溶岩も見たかったです。
その後、大正溶岩に完全に飲み込まれた烏島(マツ林を展望したところ)を経由し、山頂にもっとも近い湯ノ平展望所に行きました。ここで噴火に遭遇したらさぞこわいだろなという場所にありました。
桜島の道路沿いにはソテツの街路樹もあります。クロマダラソテツシジミがいるかどうか?
観光の定番ですが、磯の仙巌園にも行きました。この庭園には明治時代の発電用貯水池跡もあり、その造形に感動しました。
鹿児島にはこのほか西郷洞窟や私学校跡の弾痕など西南戦争の戦跡もあり、1日で回れる範囲に見どころがたくさんありました。そうそう、シラス台地の急崖も見ておくべきところと思います。