堺2区の野鳥調査に行ってきました。
全体に鳥は少ないですが、冬に鳥がたくさんいた部分が堺市の海浜工事ため(写真上)、おおかたの鳥は生物共生型護岸(写真下)に移り、少しにぎわっていました。
今日見た鳥はイソシギ、チュウシャクシギ、ヒドリガモ、マガモ、カワウ、アオサギ、コアジサシなどです。チュウシャクシギは磯が好きなシギですが、生物共生型護岸でカニを捕えていました。効果が出ていますね。積石の部分は鳥たちにとって重要な餌場です。
砂の上に残るアオサギの足跡、干潟の干出で残された魚を採っていたのでしょうか。
昨年ケリの声が聞こえていたシャープ敷地は静かでした。周辺の草地ではヒバリ、セッカがさえずっていました。
堺市の人工海浜では、袋詰め雑石工というのをやっていました。石を金属ネットでくるんで海底に置くものです。土留めのような役割をするのでしょうか。こういうものを作る作業を現地でするとは知りませんでした。
2007年に民博で開催された「オセアニア大航海展」の解説書。地球でもっとも遅く人類が到達した未踏の地が太平洋の諸島。
フィリピンから、ヤップ、マリアナ諸島、ニューギニア、ソロモン諸島、フィジー、サモア、タヒチ、マルケサス諸島、ハワイへと、何千年もの時間をかけて、この広大な海域を移住していった人々の足跡は、遺伝学、考古学、作物の伝播、言語学などさまざまなアプローチで追跡されている。なかでも私が一番感動したことは、小さな船で行われた彼らの航海が必ずしも無謀な冒険ではなく、確固とした技術と経験により支えらていたことだった。星座を観察し、海の中の潮目にも地上と同じような「地名」をつける、島の上にかかる雲と海上の雲を区別する、島の反射波を読み取るなど自分の位置を知り目的地を探索する技術を持っていた。そして、どうしたも新たな島がみつからないときには西の方角に向けて漕いで行けば、やがてはフィリピン諸島にたどり着けることを知っていた。私が見た展示会の中でも指折りのものでした。今民博にはこのテーマのコーナーがあるらしいですが、一度行ってみたいです。