逆瀬川に行ってきました。っていうと西宮?といわれるかもしれませんが、堺市にもあるんです。
泉が丘からバスに乗り、プール学院前で降りて、陶器山トンネル方向へ進みます。
途中から横道に入り、尾根筋の道に上がります。ここは天野街道。
道は天野山金剛寺まで続いています。チョウの多い道で、雑木林の中のトンネルがいいぐあいの蝶道になっているようで、次から次へとチョウが通り抜けていきます。
天野街道から途中で堺市側に降ります。しかし、ここで道を間違えてしまいました。あとでどこを歩いたかはわかりましたが、見に行く予定をしていた池の半分以上は見られませんでした。
しかし、その中でも3か所ほどは見ることができました。
このあたりの池は良く茂った雑木林に囲まれています。この池ではクロイトトンボ、シオカラトンボが見られました。
カワセミにも会えました。小さな池に現れたカワセミは小魚をくわえていました。どこかよそで捕まえたものを運ぶ途中だったのでしょう。
道を下る途中で久しぶりにマイマイカブリを見ることもできました。
その後、天野街道と並行する比較的幅のある谷に入りました。ここではシオヤトンボを見ることができました。シオヤトンボは堺市レッドリストではBランク(重要保護)に位置付けられています。
この谷はもともと田んぼや畑が連続する谷だったと思いますが、休耕田はガマ湿地になっています。シオヤトンボはこういうところで生まれたのでしょう。
帰り泉北ニュータウンの緑道を歩いてみることにしました。公園には池があるところが多いのですが、池はみなすり鉢池。まわりの景観はきれいですが、池の構造としてはどうなんだろう?
下の写真のマンホールが排水口のようで、雨でオーバーフローした水を排水する仕組みのようです。これでは栄養物はぬけにくいのでは?と思います。しかし公園池の性格はつかめました。
堺市の石津川流域にどのような生物多様性が見られ、環境はどのような仕組みになっていて、どのような生態系サービスを受けることができるのかを知りたいと思っています。今回の逆瀬川行きは、それをどのような切り口で観察できるかを考えるために行きました。石津川源流部は支流がそれぞれゴルフ場、農地・雑木林、市街地などと明確にわかれています。支流ごとの比較をするのも一つの方法かと思いました。とか考えつつ糸口を探しています。
雨山(大阪府泉南郡)に行きました。
雨山の南側には樫井川が流れ、この冬歩いたところです。
雨山へは土丸集落から登りました。登山口へは土丸バス停の前から春日神社前を通り、高架道路の下をくぐります。
この行程で一番急な傾斜です。植生はウバメガシ林です。肩に近付くとアカマツ低木林の名残の植生に変わりますが、アカマツ自体はごく少数になっています。
モチツツジは健在で、明るいところでは芽生えが多数出ています。
土丸城址につきました。城といっても南北朝の砦のようなもので、居住用のものではありません。平坦地が何段も続きます。その最上部です。写真ではわかりにくいですが、奥の石垣の上に神社があります。
ここははじめ北朝方の城であったのを楠木氏の一族が奪取し、雨山を中心とした要塞に作り直したということです。
土丸城址からいったん坂を下り、再び雨山城址に登ります。
途中蛇行する樫井川と大木地区の棚田が見えます。ダイナミックな景観です。
雨山城址と大木地区の一部はさきほど重要文化的景観に指定されました。この一帯はかつて九条家の荘園です。
雨山の頂上一帯は主に針葉樹に覆われています。ここにも神社があり、その前のヤマモモは熊取町の保護樹になっています。
前には立派な休憩所やトイレもあります。きれいに清掃されています。
雨山城址から尾根伝いに奥山雨山自然公園の西ハイキングコースというところへ行きます。
途中月見亭という展望の良い場所があり、ここからも大木地区や小富士山、土丸城址が眺められます。写真は左から小富士山、土丸城址、雨山です。
猛禽が飛ばんかなと期待しましたが、猛禽は出ませんでした。
土丸城址へののぼりに比べこちら側のほうがアカマツ低木林らしい植生が残っています。
西ハイキングコースからは永楽ダムやダム湖東側の奥山雨山自然公園などが眺められます。尾根をくだり、駐車場やトイレのある西ハイキングコース入り口に降ります。帰りは体育大学まで歩いてバスに乗るか、熊取駅または日根野まで歩きですが、きょうはバスで熊取町まで出ました。
最後にきょうみた花や虫を少し紹介。
シロヘリキリガ ほんとこの日はイモムシ毛虫たちのシャワーでした。
ツクバネウツギ
雨山山系は和泉山系の主脈から一歩前にある低山帯です。また奥山雨山自然公園一帯はかつては共有林で、柴採取など利用が進んだ山で、昔はアカマツ低木林が主要な植生でした。そういう場所ですから乾燥しています。
和泉山系主脈の和泉葛城山は水量が豊富です。その恵みでふもとの蕎原には人家も多数あります。水量豊かな山と乾燥傾向の山、その違いをもとに自然環境を比較することができるでしょう。
ゴールデンウイーク、松江・出雲に行ってきました。
松江では、もちろん堀川めぐり。全周のコースの中に4か所低い橋があり、ここをくぐるには船の屋根を下げますそのため、乗客も床にはらばいにならないといけません。
松江城の北の塩見縄手地区には小泉八雲の旧居があります。ここの庭園は八雲のお気に入りで、作品にも紹介されています。
こじんまりしていますが、その小宇宙に持ち込まれた植物や石が重なり合って、独特の陰影をつくり、それが住居の中の人にさまざまな幻想を抱かせる。とても感動しました。
松江では最近人気の高い、夕陽スポットにも行きました。場所は県立美術館から南にかけての湖岸です。すごい人出です。
松江につづき、出雲大社にも行きました。
出雲大社に行く途中の電車からは富山平野の散居村のような景色が見えました。住居は独立しており、それぞれ屋敷林で囲まれています。
出雲大社はすごい混雑でした。
参拝のあと空を見上げると環水平アークが見られました。後で知ったのですが、松江、鳥取、四国そして大阪、埼玉でも見られたそうです。
出雲大社の西にある稲佐の浜にも行きました。ここの砂浜には大きな岩の上に社の建つ弁天岩があります。神々の世界を身近に感じるスポットです。