先に石津川について紹介した記事の中で百済川との分岐にある落差工のことにふれましたが、24日夕方。その落差工での生き物たちのようすについていい写真が撮れました。
石津川は河口部から約2kmの位置で百済川と分岐します。分岐点すぐには百済川、石津川本川のそれぞれに落差工があります。満潮時には潮がここまで達することがありますが、このところの満潮では百済川の落差工は完全に乗り越えられます。
6月24日夕方の満潮は堺港のデータで17:58。139cm。潮が落差工の上部に近付くとまず小魚たちが乗り越え始めます。これは16時過ぎごろに目撃できましたが、写真はありません。
写真は5時過ぎに撮ったもので、完全に潮が落差工を越えています。撮影の前には大型の魚が上流側(右側)に乗り越えてゆく姿が見られました。撮影時は16時25分ごろですが、下流側(左側)への移動の方が盛んです。
魚をめがけてアオサギやカワウがやってきます。亀も集まってきています。亀は何か食べているらしいのですが、口元が見えませんので何かはよくわかりません。スズキらしき魚がジャンプしました。この魚は一気に落差工を飛び越しました。
アオサギがただ立っているだけみたいですが、この前に小魚を捕まえているシーンがありましたので、それを掲載。
水かさが増えると小魚がとりにくいのか、川岸の構造物あたりでの漁も
ちなみに同じころ石津川本川側の落差工はこんな感じ。百済川側に比べてやや高い。しかし、大型の魚がここを移動する姿はみかけませんでした。
百済川には魚たちを誘う何かがあるように思えます。しかし、入り込むと狭い空間でカワウに追い掛け回されるので、逃げ出す・・・ということかもしれません。
浜寺公園の環境資源のひとつである浜寺水路、ここを活用したプログラムを開発し、浜寺水路をより良いものにしていくために、あれやこれやと苦心を重ねている。現在取り組んでいるもののひとつが、浜寺水路でハゼ釣り調査ができるかどうかです。
ハゼ釣り調査は東京湾環境再生という目標のもと、東京湾では大々的に行われていている。大阪湾でも何か所かで行われている。ただ、大阪湾では各地別々なので、これをつなげて東京湾に匹敵するものにしたいと思う。
しかし、まずは浜寺水路で参戦できるかどうかです。
ハゼ(マハゼ)がいることはすでにわかっているが、10cmを越える大きな個体が高師浜にいることも去年の秋に確認している。さて、浜寺公園の前ではどうか?
残念ながら現時点では成功していない。釣りの技術の問題か、時期か、場所か?まだもうすこし試行錯誤を続ける必要があります。
すでにウナギシラスやボラは確認している。先日の調査では今までとは違う種類が確認された。
クサフグ?
今まではライトに集まってくるのを捕獲していましたが、この日の成果は知らぬ間に入ってきたのを引き上げたものでした。また一番最初のもっとも長くつけた場合の捕獲量が多かったことから、光に集まってきたためではないような気がします。今後は籠つけをしてみたい。
また、もうひとつ成果を期待しているのが柴漬け調査です。
12日から半永久につけたままにしておくことにした。19日に最初の回収を行ったが、そのときに採取されたのが以下。
ユビナガスジエビと思われるエビ
本体が見えないですが、ヤドカリ。ただし、気になるのは使っている貝がら。浜寺水路で見かけない種類です。
堺2区では半永久につけた状態にしてワレカラがたくさんつくなど成果が出ている。今後に期待が持てそうです。