海と緑とこどもたち HONDA ECOACT

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ささやま里山活動レポート4月25日

2015-04-30 10:10:30 | ささやま里山

 4月25日 ユニトピアささやま里山活動新年度第1回。この日は田んぼの耕作準備を始め、関連する水路整備や里山林の作業などメニューがいっぱいです。自然面でも春の花をはじめ、さまざまな生き物が確認できました。


水路の作業が行われ、田んぼに水が入ってきました。


そういえば、2月に池で見たヒキガエルなどの卵はどうなったでしょうか?オタマジャクシがたくさん発生しています。


黒くて小さくたくさんいるのがヒキガエルのようです。するとこの大きめのがアカガエルのようです。カエルはあとトノサマガエルの成体を確認しました。


水辺ではシオヤトンボが飛び回っていました。ほかにこの日見たトンボは、クロイトトンボ、ホソミオツネントンボ。春のささやま棚田のトンボは出そろっていました。


トンボ以外の昆虫はキムネクマバチ、ビロードツリアブ、キタキチョウ、コツバメ、ハンミョウ、オオセンチコガネ、ツマキチョウを確認しました。キタキチョウ、ツマキチョウはたくさんいました。昆虫以外の動物としてはニホントカゲ(これも多数)を確認しました。




次に植物ですが、以下に記録したのは主に花の咲いていたものです。
田んぼのまわりの植物は、ミツバツチグリ、セイヨウタンポポ、ムラサキサギゴケ、ノビルを確認しました。田んぼは田土を近隣から導入したので、直近の植物はほかの法面と分けて見ています。

以前からの植物が多いと考えられる法面では、カンサイタンポポ、キウリグサ、トキワハゼ、ジシバリ、ミツバツチグリ、キランソウ、ノミノフスマ、オランダミミナグサ、ミツバツチグリ、タチツボスミレ、オオイヌノフグリ、ムラサキサギゴケを確認しました。これも法面ですが、小屋周りではカキドオシ、トキワハゼ、ミツバツチグリ、オッタチカタバミ、カンサイタンポポ、ハコベ、ノミノツヅリを確認しました。

トキワハゼ


ハコベ


川沿いではタネツケバナ、カキドオシ、キランソウ、ハコベのほか今回初めてイチリンソウを確認しました。これは20年ほど前に行った調査でも確認されておらず、ユニトピア初確認です。大切にしたいと思います。


このほか段々畑ゾーンではスミレ、カンサイタンポポ、ニガナ、ミツバツチグリ、ジシバリ、スズメノヤリなどがありました。

林縁に目を移すと、ヤマツツジが満開です。


里山のサクラ類の代表のひとつウワミズザクラの花も満開でした。


今回特筆したいのは段々畑の東側の林縁にチゴユリが多数見られたことです。この部分はササが茂っていましたが、シカがササを食べ、草刈り後のような明るい林縁になりました。シカの野草に対する食害が問題になっていますが、この部分ではチゴユリの再生に貢献したといえるかもしれません。ユニトピアでは冬の期間の食害が大きく、猟期あけの春の植物は比較的花が見られるのではないかとふと思いました。


周辺林に入ってみます。
入口のアベマキは萌芽が成長しています。


採草や柴刈をする予定の場所です。




林床に見られる芽生えや若木としては、ヒサカキ、ヤブニッケイ、コバノガマズミ、フジ、スギ、テイカカズラ、ソヨゴ、ヒイラギ、ナツハゼ、マメツゲ、ササ、サルトリイバラ、サクラ類、アベマキ、アセビ、サカキ、ウスノキがありました。全体に常緑のものが多く、アベマキは少しだけでした。


里山再生地区を離れて、隣の旧棚田を見に行きました。ここもヒキガエルが多数産卵していた場所です。
くろくちいさなオタマジャクシが群れている湿地ではサワオグルマが見事に咲いていました。




周辺の山ではヤマブキや咲きかけのコバノガマズミが見られます。




さきほどイチリンソウを見ましたが、別のところにはニリンソウも見られます。ここにしかないので大事にしたい場所です。


園内でもうひとつ気になっているものがありました。それは、キツネノカミソリです。2013年に確認しましたが、翌年はみかけませんでした。前年秋の水害で流されたものと想像しましたが、今回よく見るとキツネノカミソリと思しき葉がみつかりました。シカに食害されています。よもやキツネノカミソリは食べないのではと思っていましたが、見られなくなったのはシカの食害が原因かもしれません。ここを食害防止柵で囲んでみたら復活するだろうかと思いました。次の写真のうち1枚目は2013年、2枚目は今年。3枚目はそこで今年見られたキツネノカミソリ?の葉です。






他にも気になる群落があります。カンゾウ(ヤブ?)みたいですが、まだ園内でカンゾウの花を見たことがありません。


シカ食害対策は急務です。今年こそ米つくりを成功させようとフェンスが厳重になりました。


里山再生地区の小屋には絶滅危惧種の両生類を紹介するパネルも設置されました。


新舞子海岸~姫路

2015-04-20 15:38:03 | あちこち自然探訪

春の新舞子海岸に行ってきました。
新舞子海岸は姫路市の南西部にある海岸で潮干狩りで有名です。特にマテ貝で有名です。


ダイシャクシギらしき鳥が干潟を歩き回っていました。


アオサギとダイサギは荒波に負けず餌を探します。


沖合には家島群島。これは男鹿島。土石採取で有名で、アメリカ西部のような景色です。


茶屋のおじさんが貝堀りをする前でダイサギが何やら探す。


マテ貝か?マテ貝って前に海が開けた干潟にいるように思います。


昼食に貝ごはん定食をいただきました。ごはんとうどんはアサリが入っています。まんなかのたこわさおいしかったです。


浜を離れて山陽電車網干駅へ歩きます。家島群島のみならず内陸部にも土取り跡が見られます。


山陽網干駅までの道の目印はお寺と橋。村と村を結ぶ道沿いには必ずお寺や神社があります。そしてかつては渡し船があったところに橋が架けられ、繁華な街へとつながってゆく。途中には思いがけない発見もあります。
篠井乃水という湧水がありました。播磨十水のひとつということで、定められたのはかなり昔の話のようです。
このすぐそばに富島川がありますので、このあたりは昔は河道で今は伏流水になっているのかもしれません。
あとで姫路城を訪ねましたが、播磨十水はそこにもありました。


小さな建物の中に水が湧いていました。岩から水が滴っています。


富島川の橋。橋を渡ったところの森は富嶋神社です。この川の河口右側にさきほどの新舞子海岸があります。富島川は今はつながっていませんが、もとは揖保川の一部だったのではないかと思います。


街中をお寺を目標に通り抜け、次に越すのは元川。元川の上流は揖保川につながっていますが、もともとはこちらが本川だったのかも。この河口にも潮干狩りができる場所があるようです。


最後に越したのは揖保川。


そして揖保川を渡ったところは旧丸亀藩の飛び地。網干陣屋跡です。


陣屋の建物ではありませんが、立派な建物も残ります。これは姫路市の景観重要建築物第一号。


新舞子海岸から山陽網干駅までは揖保川の三角州の旅でした。

山陽網干駅からは山陽姫路駅に出ました。この駅は姫路城の惣構え跡との話です。


姫路城です。この3月27日に修復工事が終わりグランドオープンしました。


しかし、お目当ては映画特に「007は二度死ぬ」のロケ地探し。
この石段は天守閣に登る道ですが、007ではタイガー田中がボンドに潜入のため日本人妻を娶ることを提案する場面ででてきました。黒沢明の影武者では兵士が武田信玄を狙撃する場面がここだったと思います。


天守閣からの眺め、下に3段の広場がありますが、一番手前は007でタイガー田中の忍者学校で空手の訓練をするシーンをやってた場所。一段とんで一番下の広場はボンドがヘリコプターで降りるシーンで出てきました。


この小さな広場は、居合の達人が演武を見せた場所。現在は入ることができません。扉にたまたま空いていた穴から見た景色です。


そして、この場所は有名な手裏剣の訓練のシーンで出た場所。備前門と「り」の門の間です。


城を降りてからは千姫の小径を歩きました。人が来ても逃げないアオサギがいました。


千姫の小径は左の船場川と右の堀の間の道です。


姫路市は爆撃を受けたり、播州経済の中心として発展するなど、昔の町並みはあまり残っていないようですが、まったくないわけではありません。船場川周辺では古い建物が見られました。外国人が泊まっているゲストハウスもありました。また、ここではないですが、上級者向けの街歩きコースとなっているところもあるようです。龍馬の訪れた記録も残る料理屋があるそうです。


姫路城の周辺をぶらぶらしてみました。これは中濠です。奥にはつたのからまる石垣もあります。観光客はあまりいないですが、古い感じがなかなか良かったです。


京都ふち歩き⑦おまけ編3 御室の桜

2015-04-12 23:02:37 | あちこち自然探訪

 先日行った御室仁和寺ですが、もちろんそのときは有名な御室の桜はまだ咲いてなかったのですが、一度みたいなと思っていたら、4月12日で「散り初め」とか。明日からは雨だし、急がねばと思い、夕方ですが、行ってきました。
 もちろん混んでいましたが、堪能しました。




境内はほかにもいろいろな花が見られます。ピンクの花はコバノミツバツツジ。




背後の山でも満開です。


残念ながら、反対側の双ヶ岡にはコバノミツバツツジは見当たりませんでした。


夕方行ったわけですが、珍しい光景も見ることができました。お寺さんが閉門作業するところです。



コサギのくわえ替え

2015-04-04 18:29:39 | 自然

 人間は頭から命令が出てそれが手や足の動きになるまで1秒の何分の一かの時間がかかるそうです。カメラの場合はシャッターを押せ!と思ってからシャッターが切られるまでデジカメ自体のタイムラグを含め少しの時間差があります。

 コサギが魚を採る瞬間は動きがあって撮影するのが楽しい対象ですが、動いたと思ってシャッターを押すと、ぱくっと口をあけた瞬間が写っていました。コサギが魚を捕まえた瞬間は不安定なくわえ方をしているので、持ち替えもとえくわえ替えをするようです。その方法が一度ぱくっと口をあけてもう一度くわえるということのようです。

これは捕まえた瞬間。やはり尾に近い部分をくわえていて不安定ですね。


これがくわえ替えの瞬間。


別の瞬間ですが、口元をクローズアップしてみました。