連休に滋賀県の武奈ケ岳に上りました。コースは高島町側の八淵の滝から入り、イブルキのコバを経由して武奈山頂。帰りは八雲ヶ原、北比良峠、ダケ道を経て比良駅まで。
八淵の滝からイブルキのコバに至る道は登りやすく、花も多い美しい雑木林です。シャクナゲ、イカリソウ、ニリンソウ、イワカガミ、ミヤマカタバミなど春の花をたくさん見ることができま す。道ののぼりやすさを含め、このルートにはかつての里人のしごとのあとが散見します。炭窯のあと(写真)も見られるほか、イブルキのコバのコバというのも昔木工に使う木を山中で小さく割って運びやすく整えた作業場をさすそうです。
イブルキのコバから武奈ヶ岳までの途中の北向きの谷には残雪が残っていました(2枚目の写真)。およそ30年ほど前に来たときにはもっと残雪が多く、イブルキのコバの近くでスノーブリッジを踏みぬいて往生したことを思いますと、これも温暖化の影響かと思ってしまいます。そういえば登り道沿いの花もかつて来たときはイワカガミぐらいしか覚えがなく、シャクナゲも5月末ごろが花期でしたから以前来たときよりも春が早くなっています。
武奈ヶ岳からは地元の高島町、琵琶湖の竹生島、沖ノ島、近江八幡、蓬莱山など360度の景観を楽しむことができました。(写真は旧スキー場、沖ノ島、近江八幡方向)
帰り道ではぜひ見たいと思っていた八雲ヶ原の復元池を見ました。これはスキー場建設に伴って埋められてしまった湿原の一部をスキー場撤去に伴い原状回復したものですが、昨年工事が行われたばかりで、植生の回復はこれからです。ただ、隣のヤクモ池とともにアカハラ イモリがやたらいてもつれあったり、水草をかじったりしていました。
北比良峠からはコヤマノ岳とその右肩に武奈ヶ岳が見えます。コヤマノ岳の山腹を覆っている黒い樹林はアシウスギで、その上は広葉樹林ですが、地質の違いが関わっているそうです。