海と緑とこどもたち HONDA ECOACT

地域にこどもたちと自然とのふれあいの場をつくろう!

ハイテクアンダーウエア試着

2008-01-28 15:18:31 | 自然

 このところ、2005年のバッタ調査のまとめにかかりきっていてほかに目が向かない状態がつづいていますが、この日曜日久しぶりに六甲に行こうと思い立ち、トゥエンティクロスを歩いてきました。トゥエンティクロスとは新神戸駅裏の布引の滝から生田川をさかのぼるコースで、私はいつも森林植物園をゴールにしています。日本語に訳すと「二十渡り」、それだけ川を右へ左へと渡ることが多いコースだったようです。現在ではそんなに何回も渡りませんが・・・。このコースのいいところは朝遅く出発しても山に入れることです。この日も新神戸から森林植物園まで約2時間で行きました。

 ところで、この日の目的はもうひとつあって、冬山用に入手したデサント社製の「吸湿発熱アンダーウエア」のテストをしてみることでした。この上に着たのはシャツとセーターとウインドブレーカー。

 コースのはじめ布引の滝の横には急な坂があり、ここでたっぷり汗をかきますが、その後は比較的高低差のない道になり、汗が冷えやすいところで、ここでどうなるかがポイントですが、ふつうの下着のようにつめたい板をおしつけられるようないやな感じはなく、胴回りはまったく冷たさを感じませんでした。しかし、坂道で暑くなったのでウインドブレーカー、セーターとも脱いで歩きましたが、しばらくすると寒くなり再びセーターを着て歩きました。使ってみての感想は、この下着は汗が冷えることによる冷たさやいやな感じを防ぐが、寒気が入ってくるのをとめたり、ダウンパーカーのように積極的に保温するものではないので、保温のための重ね着は必要と思いました。汗はすぐかわいて、さらっとした感じになりました。


浜寺公園自然メモ5 自然の特徴とバッタの生き残り

2008-01-21 11:14:44 | 浜寺公園の自然

 鳥の調査から浜寺公園ではエサをもとめてより強い生き物が鵜の目鷹の目で狙っている様相が浮かんできました。浜寺公園の自然の特徴についてまとめてみました。

①クロマツ単一林が大部分を占める。

②低木林や生垣などが少ない。

③バラ庭園とバッタの原っぱは異質の存在。

④旧堤防周辺のサクラ、広葉樹などが③についで多様性に貢献している。

⑤春から秋にかけて毎月下草刈が行われている。マツ・サクラ・ウバメガシに対する薬剤散布が行われている。

 以上が浜寺公園の特徴の一部ですが、樹上地表面ともにエサが少なく、捕食者の代表である鳥達はえさをもとめて必死になっていると思われます。しかし、一方で人の通りが多いので捕食者がねらいにくいというメリットもあり、そうした複合する要素の中でいろいろな生き物が行き続けていると思われます。

 そこでバッタの原っぱですが、ここは彼らの絶好の狩場のはずです。事実スズメをはじめ、ムクドリなどいろいろな鳥が草地の中にやってきます。しかし、それでも絶滅するわけではありません。ムクドリを見ていますと草を刈ったあとにさっと入ってきます。草を刈ると探しやすくなるのでしょうか。

 狙う鳥達と生き延びる虫たちのせめぎあいが浜寺公園の自然のキーポイントのひとつではないかと考えています。


浜寺公園自然メモ4 繁殖する鳥は?

2008-01-21 10:53:54 | 浜寺公園の自然

 少し前ですがシジュウカラやコゲラなど山の鳥が都会に暮らすようになったことが話題になりました。こうした鳥を都市鳥と呼びますが、浜寺公園でも見ることができます。しかし、もっとも重要な「繁殖」を確認できていません。

 コゲラ(写真)は数年前巣穴を見ることができました。また、繁殖期に姿を見ることもできました。しかし、コゲラが巣穴に利用する枯れた太い枝は公園管理上すぐに処分されます。結局、繁殖の直接の証拠を確認できていません。シジュウカラも繁殖期に近隣の住宅地では見かけますのでたぶん繁殖していると思うのですが、公園内ではその時期にはほとんどみかけません。去年(2007年)の春にプールの建物の近くでさえずっているシジュウカラを見ましたが、その回りにはカラスがたむろしていました。卵やひなを見つけ次第食べてしまうのでしょうか?

 子連れのムクドリやツバメなどはPhoto みかけますが、繁殖がはっきりと確認できた鳥はスズメだけです。


枯れたホルトノキ

2008-01-20 23:47:19 | 自然

 ホルトノキという大きな木があります。大阪では南部の照葉樹林の中に見られる高木です。岸和田の意賀美神社の森の中にもあります。数年前ここのホルトノキが枯れました。そして、大きな空間が森の中にできました。いわゆるギャップです。

 森のみかた研究会という集まりを去年からはじめましたが、研究会のひとつのテーマとしてこの森のギャップが森にどのような影響を与えるかを調べたいと考えています。きょうは、第1回として主な木を知り、全体の様子を見て回りました。そして、ホルトノキの大きさも調べました。枯れた木は直径121cm、60.3cm、66cmの3本大きな木です。生きているホルトノキもありました。森のまわりの環境はここ数十年の間に道路ができたり乾燥化が進んでいます。生き残ったホルトノキと枯れたものとどのように条件が違うのか?なぞはたっぷりあります。


カマキリ卵塊調査

2008-01-19 14:50:42 | 浜寺公園の自然

きょうはそんなに寒くなかったですね。予定していた浜寺公園バッタの原っぱのカマキリ卵塊調査をしました。

バッタの原っぱには5本のエノキと2本のトウネズミモチ、アキニレ、ウバメガシがあります。それらの木を中心に探索したところ、みつかりました!ハラビロカマキリが18(内幹についていたのが4)、チョウセンカマキリ1。ついていたのはすべてエノキでした。ふだん見かけるのはチョウセンカマキリが多いのに、卵塊は圧倒的にハラビロカマキリが多いとは不思議です。浜寺公園ではおそらくここととなりのバラ庭園にしかカマキリの卵はないと思いますが、バラ庭園と比較してもおもしろそうです。

写真はハラビロカマキリ(幹についているもの)とチョウセンカマキリ(枝に長細くついているもの)。200712182 200712184