先日、枚方いきもの調査会の10周年記念行事でも紹介した本です。
著者は水産関係の研究者、放流魚を守る立場からいやいやながらカワウの研究に携わるが、ダイバーには見えない濁り水の中でも魚を捕れる、漁師がみつけられないフナの群れをみつけるなどカワウの卓越した能力に感嘆し、敬意をいだくようになる。もちろん、そもそもの仕事は水産被害対策なので、被害も最小限にとどまるようにきっちり対策はしつつも生物多様性の理念も踏まえてカワウを滅ぼそうとはしない。さらに考えは進んで、蛇行など川の自然らしさを回復することがカワウといろいろな生物が共存するために大事との考えに至る。
私はもちろん鳥の保護を前提に考える立場ですが、絶対保護でも絶対駆除でもない視点で冷静にものを考えるというこの本の著者の姿勢には共感をもてます。
水産コーナーに並んでいるのでナチュラリストには目がとまりにくいかもしれませんが、一度読んでみてください。
きのう、阪和線の快速が異常音により緊急停止し、ダイヤが乱れました。その後線路上に石の砕かれた跡がみつかり、現場が高架上であったことから、カラスの置石ではないかとの推測がされました。・・その快速に乗ってました!乗客の位置からは異常音は全然わかりませんでした。
前回は六甲の城山323mに登りました。急坂でしたが、今回はさらに高い600m台642mの生駒山に登りました。枚岡駅から生駒山上まで1時間半のコースを1時間45分で上りました。上りやすかったですが、疲れました。次は800m台に登ろうと思います。生駒山の642m地点はこども汽車のコース内でした。きょうは純粋にトレーニングだけと思いつつもどうしても花に目がいっちゃいました。
久々の枚岡は、駅前の店がマンションに変わったり、神社の境内が広くなっていたりとずいぶん変わっていました。境内は緑が大きくなり聖域にふさわしいふんいきが醸し出されていました。
京阪奈丘陵西部、枚方市を流れる船橋川を遡ってみました。船橋川流域は冬季にため池調査で回ってみようと考えている地域です。
船橋川マップ(数字の場所が下の記事および写真の番号に対応しています。)
0淀川のゴルフ場
3しかし、すぐまた水がなくなりました。遠くを走るのは京阪電車。
5しかし、この日は川からは取水していませんでした。かわりに池の奥のほうから水が入ってきています。川の水には動きがありません。
6中ノ池の上にある池
7この池は池の水をポンプアップして手前の水路に水を送っています。奥が船橋川。
8川の中にシンクの排水口のような取水口があり、そこから水をとっているようです。このあたりから上の川には水が常時流れています。
9新大池 さらにあがると新大池に出ました。大きな池です。
10小さいですがヨシ原があり、オオヨシキリが鳴いていました。
11カルガモの親子もいます。
12さらに上がり、長尾元町のあたりに来ると魚道がありました。河口が干上がっているのでアユがあがって来ないでしょう。また、この落差はアユ以外には難しい落差ですね。
13長尾大池 JR長尾駅の少し上にあります。船橋川の規模からすれば信じられない大きさです。
14田植え真っ盛りで、池から水が配水されています。
15 流れてきた水は堰からは落ちず、反対側の取水口に入ります。これは17番につながっているようです。
16船橋川から長尾大池への取水口 取水された水は道路の下をくぐって池に入ります。
17 15の取水口の水はパイプで配水されていきます。背後は長尾駅
船橋川の水は農業用にたくさん使われているのがわかりました。こうしたことがそれぞれの池の鳥相にどういう影響を与えているか見ていきたいと思います。