空の道を散歩

私の「仏道をならふ」の記

確定申告

2011-03-10 21:33:48 | 日記・エッセイ・コラム

 先日、父の確定申告をやっと出してきた。今まで、父は確定申告などはしてこなかったが、昨年は母が大たい骨骨折で手術を受け、長期入院した。医療費控除や保険料控除で、かなり還付されるはずだと思ったから、15日までの期限が迫るなか、頑張って書いた。

 自分の確定申告は毎年やっているので、昨年の控えを参考に、機械的に記入していったらいいのだが、父の場合は、まず、各種証明書をそろえるのに苦労した。

 年金の源泉徴収票や、母の医療保険・介護保険料の証明書が、父が訳がわからないまま処分したのか、どこを探しても見つからないので、再発行を頼んだり、医療費の領収書を家中探してかき集めることから始めなければならなかった。

 それから、配偶者控除や、訪問介護・デイサービスにかかった費用がどうなるのか、手引きを隅から隅まで読んだり、インターネットで調べたりした。

 その結果、介護費用のうち、生活支援の費用は控除の対象にならないことが分かって、がっかり。

 また、配偶者控除は、一般的には38万円だが、70歳以上の配偶者は48万円になることを初めて知った。そのことは、配偶者控除についてのページではなく、別のページに書かれていて、私はたまたま気付いたからいいけれども、気付かなかった人は、38万円と記入するのではないだろうか、これは不親切ではないかと思ったりした。

 そこまで苦労して申告書を書いた割には、還付金は思ったより少なかった。父の年金から引かれている税額を全部還付してもらえるつもりでいたから、ちょっとがっかり。

 いよいよ提出する日、実家から二駅の駅前にある商工会館で受け付けていると思い込んで、そこに行ったら、入口には「市民・県民税申告」とだけ書かれている。所得税の確定申告を商工会館で受け付けてくれる期間はとうに過ぎていたのだ。自己嫌悪でいっぺんに疲れが出た。

 実家がある地域の税務署へは、電車を乗り換えて、駅からかなり歩かなければならない。けれど、タクシーに乗っては、苦労して申請した割には少ない還付金から、さらに引き算されるので、頑張って歩いた。我ながら、なんというケチくささ。

 実際に歩いてみると、思ったより遠くはなくて、窓口の係りの人も感じのいい人で、親切に対応してくれたので、疲れも取れ、気分よく提出して帰ってきた。

 これで、先月から抱えていた懸案事項が片付き、便秘が治ったような気分になった。やれやれ。