オカンとワンコ

過去と他人は変えられない 自分と未来は変えられる

「わかれ縁」読了

2021年11月09日 08時18分48秒 | 読書
まりさん御薦めの西條奈加作
「わかれ縁」読了です。

酒、女、金、全てにだらしなく面倒は全て女房に押し付ける亭主。
この先は苦界に落ちるのが目に見えて、
苦悩しながらも別れるための一歩が踏み出せない主人公。
ひょんな出会いから公事宿の見習いで住み込むことになり、
亭主と別れるための一歩が始まる。

父はすでに亡くなっており母親は男と出奔した。
捨てられたと思い憎んでいた母親を見かけて悩んだ末に会いにいく。
そして母親が出て行った訳が解り和解する。
まぁ、その間に事件がある訳ですけれどもね。

苦しい時は足元にしか目が行かず、
なんでこんなに苦しいのか、
なんで自分だけこんな思いをしなければならないのかと、
負の袋小路に入ってしまう。
そんな時にちょいと目線を上げると風景が変わリ、気持ちも変わる。
それが交渉人の仕事かもしれない。

公事宿の主人や先輩に付いて経験しながら、世間を広めていく主人公です。
主人公の意識が変わっていくところが良いですにゃ。

実はこの本、再読でした。
冒頭にアレレの既視感。
すっかり忘れていたけど確かに読んでます。
西條奈加さんの本は他にも読んでるはず。
実はオカンは名前が覚えられない。
そのために普通の会社勤めは諦めていた。
でも内容は憶えているのね。
オカンは気に入った作品に出会うと、
図書館に並んだ同じ作者の本を横並びに読むクセがあります。
以上、告白終了。

まりさん、思い出させてもらって良かったわ🙋
ありがとう。
今後も紹介してね!