「居酒屋すずめ(迷い鳥たちの学校)」桜井美奈著
ずっと前に読んだ「塀の中の美容室」の著者だった。
関わった人の顔は覚えているのに名前は覚えきれん。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/54/6a/6f33b0ba917f93b6485e15f32832e673.jpg?1712967000)
昼間の居酒屋を利用して開かれるフリースクール「すずめの学校」。
「居酒屋すずめ」で開校中 のそこに通うのは、不登校の中学生や学び直したい老女、挫折したフィギュアスケーターや引きこもりのニートなど様々。
居酒屋の経営安定のためと始めたオーナー兼教師の鈴村明也だったが、彼自身もまた、生徒と交わるうちに学び、気付き・・・・・・。
一歩踏み出す勇気をくれる物語。
裏表紙の紹介文より
居酒屋でフリースクールを開くに至った経緯が語られたあと、
生徒それぞれの事情が語られていく。
母親の再婚で義理父と暮らす中一ボーイはなぜ不登校なのか。
高卒認定テストを受けたい女性。
ほかの課目は進んでいるのに、英語だけは拒否している。
二十歳の青年は来てもゲームをしていて、勉強はおろか人と関わろうとしない。
新たに入った高2女子はスケートで挫折し、
そこから立ち直れないでいる。
先生役も、いつもパソコンに向かっており、
積極的に関わろうとしない寡黙な青年だが、
口を開くと鋭い一言を発する。
生徒にとっては謎な人。
それぞれの事情と立ち直るきっかけが語られていく。