「ケモノの城」誉田哲也著
警察物が読みたくて予備知識もなく借りた。
不穏な導入部とは裏腹に、
同棲中の二人の朝から始まる。
二人のシーンと、事件発生から容疑者(被害者)の取り調べと、
聞き込み捜査の刑事たちの場面が交互にすすむ。
しかし事件の内容の凄まじさとグロさに負けて、そこは斜め読み。
それでもページを繰る手が止まらない。
(読み終えた頃には朝刊が届いた)
警察は、自ら身柄保護を求めてきた少女を保護した。
少女には明らかに暴行を受けたあとがあった。
その後、少女と同じマンションの部屋で暮らしていた女性を傷害容疑で逮捕するが、その女性にも、暴行を受けていたと思われる傷があった。
やがて、少女が口を開く。
お父さんは、殺されました──。
単行本刊行時に大反響を呼んだ問題作がついに文庫化。
読者の心をいやおうなく揺さぶる衝撃のミステリー。
裏表紙紹介文より
この小説は北九州監禁殺人事件が元となった、らしい。
事件内容の凄惨さに報道が控えられたそうな。