eつれづれ管理者(66kV特高変電所、技術者)

電気の出来事を技術者向けに適宜up中。
質問等はコメント欄にて。

直流耐圧試験実施

2011年02月11日 | eつれづれ
追い込み工事中の新規受電キュービクル機器or高圧ケーブル(38sq*90m)一括の直流耐圧試験を実施。受電は15日に予定だが...これは譲渡物件。

第1柱高圧気中負荷開閉器は既に昇柱なっており(耐圧試験は昨年12月済)後は受電日にあわせ電力下請け工事会社がPCT取付、PAS電源側を活線接続するだけ。((VT.LA内蔵PAS)

キュービクル機器と高圧ケーブル一括で直流耐圧試験...第1柱の高圧ケーブル端末まで電圧印加となる。

キュービクル内にて交直流兼用の検電器にて印加試験電圧確認。

漏洩電流のグラフで高圧ケーブルが長い事も有り静電容量の吸収電流が多く流れる。
途中2ヶ所のヒゲ電流は直流検電器によるもので大地へ漏れた(発光、音表示)証拠でもある。

交流耐圧試験換算(10,350V)では合成95mAの漏れとIgr(対地抵抗分電流)の漏れは0.6μAで絶縁抵抗値は17GΩ(直流絶縁診断の指示値より)となる計算。

AC耐圧試験10,350Vの漏洩電流は61.2mAとなるが高圧ケーブルメーカーによってmA/mが異なるためか本エクセル計算では30mA程度少ない数値となっている。
この場合、高圧ケーブル3本一括では183.6mAの漏れ(交流透過)となり耐圧変圧器150mA(ここでは1.8kVAの変圧器は必要)では電流オーバーするので2or1本の分割にするかリアクトルをつなぎ進み電流を相殺し耐圧試験する方法をとる。

その後2月15日、受電日に撮影したもので電源側も接続済。