高圧気中負荷開閉器(VT内蔵PAS)+高圧ケーブルの交流耐圧試験でVTパンクさせる事故例のメーカー取説。
一般的にはPASの耐圧試験と高圧ケーブルの耐圧試験は別々におこなう。
高圧ケーブル耐圧試験を終わってから接続してもらう...接続なっていたら一旦、外してもらう。この回路図では1線から10,350V印加した場合、R.T相の高圧ケーブル静電容量を介して流れるがR相に流れるIc(対地静電容量成分電流)は関係なくT相に流れるIc(対地静電容量成分電流)でVT負担電流をオーバーした場合、焼損パンクする。
高圧気中負荷開閉器(VT.LA内蔵PAS)の本体にある回路図。
PAS中にあるVT本体。
VT銘板には負担25VAとありSOG制御装置に電源を供給している負担だけで良いので25VA(250mA)程度の容量しか無い。
よってVT電源よりSOG制御試験器にとるのは絶対NG、VTに外部から電流ループを作るのもNGが鉄則となる。
結局、PAS単品の三相一括の耐圧試験が常識となるが1本ずつ耐圧試験する意味も無い。
これを見ると38sq2本で70m、程度でIc(対地静電容量成分電流)166mA流れる...他の漏れは無視。
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PASと高圧ケーブルはリスク管理上、別々に交流耐圧試験をやること。
パンクしても多分、何も気づかず試験OK、装柱して受電時にSOG制御装置100Vランプ点灯せず、即ドカーンと短絡波及事故、投入して電源点灯せずは直ぐ切りヒモを操作する事だ。
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2016年3月7日のUP記事でVT焼損アクセスユーザーよりコメントあり。
ご指摘通りS-T間一括短絡は間違いでR-T間の一括短絡でした。
VT搭載PASは高圧ケーブル長さに関係なくリスク管理上、PAS、高圧ケーブル単独で交流耐圧試験を...。
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