和尚様の脳裏にひょっとしたら死ぬかもしれぬとの
思いが宿ります、家内と2歳の娘を残して・・・お話は続きます。
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「もしかしたら死ぬよな」それと同時に、私の修行時分からのサンガクシ(字不明)と
言います、お師匠さんですね、宮崎老師という方です。
宮崎奕保(えきほ)老師と申します。(注:大本山永平寺七十八世大禅師)NHKで
永平寺104歳の禅師というドキュメンタリー番組で何回も放送されましたけど
あの方なんですね、あの方にこの30年来可愛がっていただいて教えていただいて
叱られながら、なんとかまがりなりに坊さんなったぞと、だけど宮崎老師にも
ご恩返しの一つも出来ないな、、、どうやってもご恩返し出来んぞと思った時にね
涙出ました。」
「当時ね禅師97歳だったんですね、ご高齢でしたので、”それでなくても自分が若い時から
指導してきた雲水さんたちがどんどんなくなっていって、その亡くなった方の葬式に
呼ばれていって道士をしてください、これほど辛いことはないぞ!”とおっしゃてたんですが
それでいちばーん若いほうの雲水の私が、お葬式で、死にました、お葬式です、これはーー
申し訳ないな、あんなに怒られて怒られて可愛がっていただいたのに、恩返しの一つも
できん」
「そうこうした時にふっと思い出したことがありました、私が永平寺で、修行道場で修行して
おった時に、宮崎老師のもとに、参禅者の方が質問においいでたことがあったんです、
その方が”病気で入院をしております、入院をしておりました、死ぬかどうか生きるかどうか
不安でかないません、どうしたらいいでしょう?”」
「その答えをふーと思い出したんです」
See you tomorrow!