どうぞ、どうぞ

『お母さん、ドタキャンで悪いんだけど明日のランチパスしていいかな？
友達に出かけようって誘われちゃってさ、ごめんね』

別にいいよ


春休みだし、私が家にいるときはランチ位連れて行かないとな～
と思って誘ってたのに

どうやら彼女の中では
お母さんに付き合ってあげる
位の位置づけになっていたらしい（笑）

それでも

朝起きて、出かけるまでの間何回か

『やっぱりお母さんとランチ行けばよかったな
楽しみにしてたのに 』


なんとなく悲しそうな顔をする優花を見て
私も昔のことを思い出した

今の優花よりもう少し幼い、確か小学５年生の頃
友達のお誕生日会があるってことをすっかり忘れ
お母さんと買い物出かけようとした間際に電話があり
急いで友達宅に向かったあの時の気持ち

なんだかお母さんに悪くって
すっごく寂しくなっちゃって
お友達宅に向かう道のリ涙がポロリとしたこと



でも、今 母の立場になってみると
思わず一人の時間ができたことがけっこううれしく

あの時あんなに思い悩むことはなかったんだな～



そんなことを思い出していたら

『それに宿題もまずいんだよな～ 』


なんだ、本音はそっちね（笑）



今日も明日も来週も
春休み中出かけるのは全然かまわないけどさ

まずはこの状態を何とかしてからにしなさいよね



宿題も、前日夜になってお父さんに泣きつかないこと！


それが守れれば
どうぞ、どうぞ、楽しくお過ごしください