昨日のダーリンとのデートは、よこすか劇場にて綾戸智恵さんのコンサートでした。
昔バイトしてた喫茶店
今は居酒屋さんになっちゃったんだ
これぞ横須賀って風景だわ(左)
でもいつの間にこんな建物ができてたの?(右)
変わってて当たり前か、
もう横須賀を離れて20年近く経つんだもんな~
ゆうかのいないランチ
熱々のまま食べられるのがうれしいね(笑)
ピザの切り分けはもちろんダーリン
あっ、隣のテーブルの子がなんかこぼした
ゆうかどうしてるかなぁ、いないとやっぱりさみしいや。
そして始まったコンサート。
ホールで聴く音楽はやっぱり迫力!
曲と歌声が素晴らしいのはもちろんですが、
今の私にとってそれ以上に心に響くのは彼女の言葉でした。
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仕事を休みしばらくたった頃、母がいいました。
(以下、大阪弁で語られていましたが言い回しを覚えていないので
標準語交じりで要約文を書かせていただきます)
『あんた、今日しごといかなくていいの?』
「いいんだよ、なんで?」
『そうなんや。あんな、ずっといいたいことがあったんやけど』
「なに?」
『ありがとう』
私は自分のペースで暮らし、自分のペースで仕事をし、自分のペースで介護をしていました。
母のことは、そう、棚にお砂糖を置くように、今日はここ明日はあっち...。
全て私のペースに合わせていました。
あ・り・が・と・う
時間にしたら、たった4秒か5秒しかかからないその言葉を
ゆっくり聞いてあげる時間を持とうとしなかったように思います。
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私も一緒だ...
お父さんからの電話。
ちっとも要領を得ない話し方に、
「だから一体なんなの?それってかくかくしかじかこういうことじゃないの?
今忙しいんだからさー それで?」
病院の付き添い時、
やたらゆっくり歩く父にいらだち、一人スタスタ歩く私。
「はやくはやく、予約時間過ぎちゃうよ。
このあと私あれしてこれしてあそこにいかなきゃならないんだから早くしてよ!」
すべて自分のペース、私の都合...。
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『ありがとう』
「どういたしまして」
『あっ?なにが?』
ありがとうといった次の瞬間自分が何をいったか忘れてしまう母ですが、
その瞬間には間違いなく感謝の気持ちを表してくれました。
『あんた、そろそろ歌いにいったらどうや?
わたしは、なんやそのデーサービスとかいうとこにいってみるから』
仕事を休むことで、持っているたくさんの荷物をいったん置いてみることで
初めて母とゆっくり向き合うことができ、その結果、私はもう一度歌うことができました。
私の中に”あきらめる”と”辞める”の言葉はありません。
私を必要としてくれる人がいる、歌わせてもらうことができる。
そのことに感謝しながら、この先は新たなペースで歩んでみようと思います。
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帰宅すると入っていた父からの留守番電話。
『田舎から柿を送ってきたんだけど、よかったら食べないか?』
今までだったら、柿をもらいに行く時間がもったいないからいらないよ。
そういってしまったと思います。
「あっお父さん、今帰ってきたんだ。柿だってね、ありがとう。
明日ゆうかともらいに行くから待っててね」
綾戸さん、心に響く言葉をありがとうございます。
もしかしたら(いやきっと)日々の忙しさに負けて、また自分のペースに戻ってしまう
こともあると思いますが、その時は昨日のあの時間を思い出して心を洗ってみようと思います。
こんな素敵な時間を与えてくれた妹にも大感謝、ありがとうね