「ささやかな楽しみ」を見つけて…

最近読み始めたのが、この本。

齋藤茂太さんの『心をリセットしたいときに読む本』。

東日本大震災と言う、あまりにショッキングな出来事に、私も、暫くは、本も読めない、活字を追っても集中できない日々が続いた。

一昨日の夜に起きた、大き過ぎる余震にも、動揺した。

だけど、何とか“元に戻そう”として行かなくてはならない。

状況も、頭も心も…。

って、どこかでそう思いながら、この本を選んで、読んでいると…。

『失望や悩みから脱出するには、「ささやかな楽しみ」を持つといい。
どれほど失望が大きくても、悩みが深くても、ささやかな楽しみの一つや二つ、必ず見つかるはずだ。
………
何も、たちまち気分を一新させてくれるような大げさな楽しみでなくてもいいのだ。
「生きるって、そう捨てたもんじゃないな」
一瞬でもそう感じることができるものであれば、いやし効果は十二分にある。』

と言う文章で、目が留まった。

「ささやかな楽しみ」

今なら…咲いている桜を、見ようとする。

道端に咲いている、春の花を見つけようとする。

空に向かって大きく深呼吸をしてみようとする。

夜空の星を眺めてみようとする。

…そんなことでもいいのかな？

とにかく、なんでもいい。

なんでもいいから、自分の「ささやかな楽しみ」になりそうなことを見つけようとする。

今回の大震災から立ち直って行くにも、こういうことから、はじめてみるのが良いのかもしれない…。